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2023/7/29~7/30 早川尾根を歩こう(鳳凰三山・甲斐駒ヶ岳):1日目 夜叉神登山口から早川尾根小屋

以前から歩きたいと考えていた、南アルプスの早川尾根を1泊2日のテント泊で歩いてきました。

高嶺やアサヨ峰、栗沢山からの景色を楽しみながら樹林帯の尾根歩きを楽しみたいなぁと思っての計画です。

 

目次

 

登山口へのアクセス

  • 甲府駅発の広河原行きのバスにて、夜叉神峠登山口に向かいました。
  • 帰りは、尾白川渓谷の駐車場から尾白の湯まで歩き、尾白の湯からは市民バスで長坂駅に移動しました(炎天下の車道歩きは、なかなか堪えます。)

宿泊地

  • 早川尾根小屋を利用しました。小屋番さんが用事で入山できなかったようで無人でした。電話で問合せした方から「お金はいいよ」と小屋番さんに言われたとのことで、小屋にお金は置いていっていないのですが・・・今度行くときにお支払いしようかな。。と考えてます。
  • テントサイトは小屋前のフラットな広場と、広河原峠側の樹林帯に2か所ありました。ペグが良く刺さります。
  • 小屋には水場とトイレの案内看板が出ています。どちらも広場のテントサイトから歩いてすぐです。

 

ここからは、1日目の山行の記録です。

夜叉神登山口から高嶺までは歩いたことがありますが、そこから先は未踏なので、どのようなコースになっているのか楽しみです。

 

夜叉神峠登山口~杖立峠~南御室小屋

バスは甲府を4時半過ぎに出発し、6時前に登山口に到着。

ほとんどの乗客が広河原までだったようで、夜叉神で降りた人は少なかったです。

幕営予定地まで長い道のりのため、身支度を整えてから、すぐに出発とします。

 

夜叉神峠までは、黒いホースが何本も埋もれている、道幅の広い歩きやすい樹林帯の道を登っていきます。

夜叉神峠は休憩している登山者で賑やかでしたので、写真だけとって先に進むこととします。

向かいの北岳もいいお天気

 

ここから少し下って、杖立峠への延々と続く、長い長い尾根沿いの登りです。

同じような景色がずっと続くので、より長く感じました。

 

杖立峠の道標があるところでザックを降ろして少し休憩、そこから再び苺平への長く続く登りとなります。

眺望が開ける場所があったり、樹林帯の雰囲気も変わってくるので、少し気分を変えて歩くことができました(長いですが)。

 

苺平から南御室小屋までは、トラバースしながら少し標高を下げていきます。

明るい樹林帯で、時折携帯電波の入る場所の案内看板があります。

バイケイソウの花が咲くトラバース道

 

気持ちのいい樹林帯歩きの中、南御室小屋に到着。

ここから先の行程分の水を汲んでいくこととします(薬師岳山荘は水場がないため)。

南御室小屋

 

水場

 

ちょうど小屋番さんが出てきていて、予定しているルートの話をしたところ、ここ最近は昼ごろには雲が迫ってくる日々が続いているので、十分気を付けて進むようにと言われました。

地蔵岳あたりで雷の音が聞こえたら、鳳凰小屋に降りるようにと強く言われました。

ただ、鳳凰小屋は週末のテント泊は完全予約制のため、降りても泊まるのは難しいだろうけど。。。とのことで、少し考えましたが最悪、青木鉱泉まで降りることにします。

また、高嶺から先は整備されていないので、藪漕ぎになるという話も伺いました。

気持ちを引き締めて、欲張らずに進むこととします。

 

小屋前の咲き始めのヤナギラン

南御室小屋~薬師岳観音岳・赤抜沢の頭・高嶺

南御室小屋を出てすぐ、小屋裏の急な登山道を登っていきますが、登山道がちょっとわかりにくくなっていました。

樹林帯を登っていくと、突然開けた場所にでます。

 

鳳凰三山や隣の白根三山の稜線を楽しみながらの稜線歩きが近づいてきています!

砂払

いったん樹林帯に入り、薬師岳山荘の前を通過し、薬師岳へと白砂と巨岩の道を歩いていきます。

薬師岳への道

南御室小屋の小屋番さんのお話の通り、雲が沸き上がってきました。

見えなくなる前に、富士山を撮っておきました。

砂払と富士山

小屋から人登りで薬師岳の広い山頂にでます。

北岳方面は本当にいいお天気です。

少し前に歩いた南アルプスの南部は、だいぶ遠くに見えています。

広々とした薬師岳

白砂の稜線に出てから、タカネビランジがとっても綺麗でした!

濃い色や薄い色、いろいろな種類があるようです。華がありますね、かわいい。

タカネビランジ

薬師岳は広くて休憩に最適なのですが、次の観音岳で休憩することとします。

青空と白砂のコントラストが素敵ですね。

観音岳への道

観音岳につく頃には、歩いてきた稜線が雲に飲まれようとしていました。。

山頂は狭いですが、岩場で小休憩。

観音岳

ここからいったん鞍部に下って、赤抜沢の頭まで登り返しとなります。

鳳凰三山の稜線歩きで、このアップダウンは、ちょっと疲れる場所ですね。。

晴れているうちに、高嶺まで行けそうです。

左から高嶺・赤抜沢の頭・地蔵岳

赤抜沢の頭から高嶺に向かう登山者は少なく、ここからは静かな登山となります。

観音岳を振り返る

シャクナゲの道

無事に高嶺に到着。

ここでお昼ご飯を食べて、しっかり休憩としました。

北岳の展望台ですね!

高嶺

高嶺~白鳳峠~広河原峠~早川尾根小屋

高嶺からはハイマツがかぶさっている登山道が続きます。

途中写真のような岩のルートに出たりもします。

目印はつけられているので、見逃さないように注意しながら進みます。

もうずっと向かっているはずの甲斐駒ヶ岳が見えない。。。

東側から雲が迫る早川尾根

途中、学生の集団とお会いしました。

部活で登っているとのことで、渋くていいルートですね~と話をしたところ、「ありがとうございます!」と力強く返してくれました。

長い道のりと暑さで少しずつ疲労が出てきてましたが、元気をもらうことができました。

 

結構急な下りが続くなぁ、と思いながら降りていって白鳳峠に到着。

白鳳峠

白鳳峠から赤薙沢の頭まで登り返して、少し眺望のいい場所に出ます。

同じような景色が続きます。

東側だけは雲で何も見えない早川尾根

ハイマツが出てくると、ハイマツかき分けながら歩く感じになりますが、足元には明瞭な登山道があるので、個人的にはそこまでつらくはなかったです。

樹林帯は倒木などもあまりなかったので、歩きやすかった印象です。

明るい樹林帯

黙々と歩いて、高嶺を出発して2つ目の峠、広河原峠に到着。

早川尾根小屋まではコースタイム40分で、時間に余裕があったので、ここでまたザックを降ろして休憩とします。

 

もうすっかり向かいの空が真っ白です。

広河原峠

広河原峠の先で、自分も持っているザックを背負っている方とお会いしました。

(今はゴッサマーギアのザックを使っています。)

北沢峠まで歩く予定とのことで、道中色々山のギアのお話をさせて頂いているうちに、早川尾根小屋に到着となりました。

高嶺からアップダウンのある長い樹林帯歩きで、だんだん疲れが出てきていたのですが、話をしながら歩くことができて、少し回復した感じがしました。ありがたいです。

早川尾根小屋

早川尾根小屋でテント泊

小屋番さん不在のことは、登山者同士で伝言し合って伝えてました。

広河原出発で早々と到着されていた方々、地蔵尾根・仙丈ヶ岳を超えていらっしゃったTJARを目指している方とお話をさせていただきました。

日々のトレーニングや道具の話、山に向き合っている姿勢がとても刺激的で勉強になりました。

(自分にもできそうだなと思って、歩道橋を荷重かけて延々と上り下りするトレーニングを真似して始めてみました。)

水場

管理人さんが不在のときは解放小屋が使えるようです。

けっこう賑やかなテント場

日陰のほうが涼しくていいなぁと思い、私のテントはこちら。

奥にも1張り張られていました。

賑やかではないテント場

2日も長いので、17時にはご飯を食べて、ラジオを聴きながら就寝とします。

早川尾根小屋はdocomoの電波が入らなかったです。

 

2日目の記録へ・・・

 

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