少し前に北岳に行ったときに、道に迷ってたどり着くことができなかった小太郎山へ。
北岳山荘のテント場を予約していて、大門沢から奈良田に降りる計画でしたが、農鳥小屋まで行けそうであれば翌日は笹山まで行ってから奈良田に降りることとします。
今回、予約していた新宿から広河原への直行バスが催行決定となり、初めて利用しました。
22時に新宿を出発し、0時半頃に仮眠施設に到着。
4時過ぎまで仮眠所で休んでから、広河原への山梨交通さんのバスに乗り込み、芦安の混雑で少し遅れたようですが6時半頃には広河原を出発できました。
いつも利用している甲府~広河原のバスよりも、少し早めの出発ができるようです。
また、仮眠をとれるのもよい点だなと思いました(ざぶとん3枚と小さな毛布1枚という最小限の寝具ではあります)。
新宿発南アルプス登山者用バス | 山梨交通株式会社 (yamanashikotsu.co.jp)
- ルート上の注意点
- 利用したテント場・水場
- 広河原~白根御池小屋~小太郎尾根分岐
- 小太郎尾根分岐~小太郎山~北岳肩の小屋
- 北岳肩の小屋~北岳~(稜線コース)~北岳山荘
- 北岳山荘~中白根山~間ノ岳
- 間ノ岳~農鳥小屋
- 農鳥小屋の夕暮れ
ルート上の注意点
- 小太郎山への尾根は、前小太郎山付近までは仙丈ヶ岳側よりに登山道がありますが、前小太郎山への登り返しは反対の鳳凰三山側となります。また前小太郎山の鞍部に降りるあたりからハイマツ漕ぎがあります。
- 大門沢から笹山までの間はケルンとペンキマークが豊富でした。度々出てくるゴーロ帯は、よく目印を確認しながら歩くと安心です。
- 笹山ダイレクト尾根もテープの目印が豊富でした。
利用したテント場・水場
テント場:農鳥小屋(今年は避難小屋) 1,000円
(予約していた北岳山荘のテント場は、受付でキャンセルしました。)
広河原~白根御池小屋~小太郎尾根分岐
今年2回目のこのルート。
広河原を出発してからしばらくは、バスがたくさん出ていた通り、登山者がずっと途切れず続いていました。
広河原から少し登って、沢沿いの樹林帯の道を経て大樺沢との分岐に差し掛かるあたりからまた樹林帯の登り、ハシゴ続きの登りが続いた先に白根御池小屋へと続くトラバース道に入ります。
白根御池小屋で水を汲んで、少し休憩をしたら草滑りコースで標高を上げていきます。
すっかり秋の黄色のお花畑でした。
草付きの草滑りを登っていくと、樹林帯に入ったのちに、低木のエリアに出て視界が開けます。
今日も鳳凰三山がきれい。先日歩いた早川尾根が良く見えてました。
ナナカマドの赤い実や、池山尾根を眺めながら登っていって、最後木の階段状のところを乗り越えると稜線に出ます。
小太郎山に向かうため、ザックは低木の下にザックカバーをして置いていきます。
小太郎尾根分岐~小太郎山~北岳肩の小屋
前回来たときは、小太郎山手前の左側に岩肌が見える前小太郎山への登り返しで、仙丈側の樹林帯に入り込んでテープと木に付けられたキーホルダーを追っているうちにおかしいと思って引き返しましたが、どうやら登山道は反対側(鳳凰三山側)にあるようです。
前回ルートを外れたところを意識して進むこととしました。
なお、しばらくは風の吹き抜ける気持ちのいい稜線歩きとなっています。
前小太郎山への鞍部に降りるところからハイマツ伸び伸びの登山道となりますが、全体的にテープの目印が豊富でした。
前回道を間違えたところで無事に正しい登山道を見つけることができたので、今回は問題なく前小太郎山に辿りつくことができました。
鞍部からいったん鳳凰三山側の樹林帯に入り、少し岩々したところを登っていくと前小太郎山です。
前小太郎山からはハイマツの道をたどって小太郎山へ。
ここから見る甲斐駒ヶ岳を楽しみに来ましたが、栗沢山・アサヨ峰の奥にちょっと頭を出している感じでした(小太郎尾根分岐からのほうが全容が楽しめます)。
仙丈ヶ岳を目の前に、ここで少し早めのお昼ご飯とします。
小太郎山から見る羽を広げたような北岳もいいですね!
山頂付近ではコケモモの実が多く、赤く色づいています。
小太郎山までは誰にも会わなかったのですが、分岐への戻りでは5名ぐらいの登山者とすれ違いました。
静かでいいルートです。
稜線の分岐に戻り荷物を整理したら、北岳肩の小屋へ。
北岳山荘で水を汲む予定でしたが、ここでも少し補給(200円/1Lだったと思います)とします。
小太郎山に立ち寄ったことで朝イチのバス便の方々と少し時間差ができたのか、思いのほか北岳肩の小屋前は混雑しておらず、ちょっと驚きました。
北岳肩の小屋~北岳~(稜線コース)~北岳山荘
さて水を汲んだら山頂に向かいます。
山頂付近の草付きが黄色くなり始めていて、秋の始まりを感じました。
岩の道を登っていき、北岳山頂へ。
残っていた薄いピンクのタカネビランジがきれいでした。
さすがに山頂は大賑わい。
ザックを降ろして少し補給してから北岳山荘に移動とします。
徐々に雲が出てきていますが、塩見岳までよく見えてますね。
稜線歩きを楽しみながら北岳山荘へ。
降りてきた北岳を振り返る。
北岳山頂までは人が多く、落ち着いて写真を撮れる感じでは無かったのですが、山頂を過ぎて登山者が少なくなってからは景色も写真も楽しめました。
お昼前に北岳山荘に到着し、受付に並んでテントキャンセルの手続きとお買い物。
アイスが売ってるとは!カップでちょうどいいサイズ。美味しかったです。
北岳山荘~中白根山~間ノ岳
北岳山荘で水2.5Lを追加して農鳥小屋に向かいます。
ここからは3,000mの比較的なだらかな稜線歩き。
水が増えた分の重りを実感しつつも、15時までには農鳥小屋に到着できそうなので、落ち着いて登っていき中白根山へ。
山頂にいた富山から来た方と少しお話をして、間ノ岳へ。
久しぶりに来たなぁ。。仙丈ヶ岳側のカールが素晴らしくて眺望を楽しみながら歩きました。
北岳の形が変わり、どんどんとんがっていく・・・。
だいぶ雲が出てきましたが、無事に間ノ岳に到着です。
ここから眺める富士山が好きなのですが、今日は雲で留守。
後は農鳥小屋までの下りですが、ザレザレでちょっと注意が必要なのでいったん休憩とします。
間ノ岳~農鳥小屋
間ノ岳からは落石に気を付けながらの下りです。
農鳥親父さんの整備なのか、間ノ岳から大門沢まではペンキのマークが賑やかです。
ガスっているときや、早朝ヘッドライトで歩くときは助かります。
他にも面白いペンキあるかなぁと探しながら歩みを進め、農鳥小屋へと到着。
ウケツケは無人。ウケツケ棟の右隣の棟に料金箱がありました。
こちらにテント場代金を入金。
到着したときは、避難小屋とテント場にそれぞれ1名でしたが、徐々に人が増えて行って、夕暮れ時にはテントは15張りぐらいはあったかなと思います。
農鳥小屋の夕暮れ
北岳山荘で買ってきたコーラを飲みながら、衣類を干したり、翌日の行程を確認したり、散歩をしつつ・・・夕方に。
気が付いたらもう日が落ちていましたが、雲が染まって素敵な夕暮れ時の景色を楽しむことができました。
テント場についてからずっとdocomoの4G電波が2~3本あるのにネットにつながらない状況が続いていたのですが、夜になったら突如つながるようになりました。
甲府方面の雲の窓が開けて、通信できるようになったのかな・・・なんて思いつつラジオを聴きながら就寝。
2日目の記録へ・・・。