こちらの記事の続きです。2日目は白峰南嶺の稜線歩きへ・・・。
農鳥小屋~西農鳥岳~農鳥岳~大門沢下降点
農鳥小屋を出発し、まずは西農鳥岳へ。
甲府の夜景を眺めながら登っていきます。
小屋から岩の登山道が続きますが、ここも黄色ペンキが盛り沢山で、暗い時間でも道迷いしにくいように対策されているようです。
西農鳥岳からの景色もおススメです。
岩の稜線を進んでいくと、次のピークの農鳥岳です。
北岳までの稜線では、あちこちでライトが光っているのが見えました。
ちょうどこの写真にも写っているようです。
この日はステージのライトのような、珍しい光景を楽しむことができました。
ここからは、大門沢下降点に向かっての下りに入ります。
夏に歩いた塩見・蝙蝠・荒川三山が近づいてきます。
農鳥岳から大門沢下降点までは、二重稜線や窪地などもある複雑な地形になっているので、観察しながら歩くのが楽しいです。
ちょうど大門沢下降点で登山者の方にお会いしました。
今回は初めて「ヒロゴウチ岳」と、その先の稜線に向かいます。
鐘を鳴らして、安全祈願をしてから出発としました。
大門沢下降点~広河内岳~大籠岳~白河内岳~笹山(北峰・南峰)
まずは大門沢下降のお隣のピークを少し登ります。
登山道は比較的わかりやすい方だと思います。
そして再び稜線歩きへ、ゆったりした尾根です。
なだらかな尾根を進んでいくと広河内岳に到着
広河内岳から少し下ったあとは、起伏のおちついた稜線歩きです。
巨大な動物の背中みたいです。
以前、仙塩尾根からこちらの尾根を見たことがありますが、巨大で平たんな尾根続きに驚きました。
ここから富士山と一緒に歩いていく感じになっています。
そして、振り返って眺める、歩いてきた農鳥岳方面。
やはり、でこぼこの多い、面白い地形だなと思いました。
広河内岳からいったん下って、白河内岳まで続く広大な尾根を歩いてきました。
ふと振り返ると、とがった姿の北岳が顔を覗かせていました。
塩見岳が近づいてきて、見慣れた鉄兜の形とはまた違った様相になっています。
引き続き、ペンキマークを探しながら、広大な稜線を歩いていきます。
途中、何度かゴーロ帯も出てきたりして意外と変化があって面白いです。
なお、幕営跡地があちこちにあります。
秋ですねぇ。(残暑がいつまでも厳しい日々ですが。。。)
この稜線をずっと歩いてきたのか、と思うと感慨深いです。
また歩きたいルートです。
白河内岳の山頂はのっぺりと広く、風もそこまで強くなかったので休憩がてら少しテントを干しました。
夏に歩いて真っ白で何も見えなかった蝙蝠尾根を遠くから眺める・・・朝のひと時。
さて。笹山に向けて出発とします。
ここから先は樹林帯に入りそうな感じです。
ごろごろ岩の白河内岳を降りて、広場のようなところを進みます。
この辺りはペンキマークが特に有難いです。
そして、樹林帯に入ります。木のトンネルがしばらく続きます。
樹林帯を抜け明るくなったところは、ハイマツの道でした。
そして、塩見側に付けられた樹林帯のトラバース道へ。
比較的平たんですが、笹山が近づくと登りが出てきます。
樹林帯を抜けて、笹山北峰へ。
塩見岳と蝙蝠岳のちょうどお向かいだったとは。
塩見方面は良く見えていたのですが、歩いてきた白河内岳はすでに雲の中でした。
北峰から南峰は近いです。
南峰は山頂が広場になっていて、3か所ぐらい幕営跡がありました。
笹山南峰~(笹山ダイレクト尾根)~奈良田
写真のように、笹山南峰山頂には、奈良田と伝付峠への道の入り口に案内があります。
(ちょっと降りた先でも道がつながってました。)
下りはじめからしばらくは、道幅が狭い急な下りが延々と続きます。
とにかく下りラッシュが続き、笹山ダイレクト尾根は結構長く感じました。
ただ、露岩ではなく、土の地面だったので、急ではあるものの比較的歩きやすかったです(マークも豊富)。
すっかりガスの中で眺望がない中、もくもくと下っていきました。
笹山南峰までの稜線歩きでは、日帰りと思われる4名ぐらいとすれ違ったのですが、笹山ダイレクト尾根では誰にも会うことはありませんでした。
時間に余裕があったので、水場の偵察に行こうかなと思っていたのですが、無心で下っていたところ分岐を過ぎていたようで、気づいたらアセビのトンネルまで降りてきてしまいました。
このトンネル道は登山道の幅が広くなっていて、傾斜もゆるやかなので、気持ちよく歩くことができます。
アセビのトンネルを過ぎ、再び下りに入ってしばらく進むと建物が出てきて、奈良田への下りに入ります。
最後の方は手すりが付けられたつづら折りの道になっていました。
車道に出て、奈良田の集落方面に進み、橋を渡ります。
下山後は奈良田の里温泉の日帰り入浴を利用し、飯富経由でバスで帰京しました。
小太郎山・白峰南嶺と初めて歩き、雄大な南アルプスの景色を楽しむことができた山行となりました。
また歩きにこれたらいいな、と思います。