秋の連休、雨飾高原から燕温泉へ縦走をしました。
GWにも来ましたが、過去に秋に同じルートを歩いたことがあります。その時は、諸事情で雨飾山はパスして高谷池に向かったものの、火打山への登り返しの前にバテバテになり夕方に高谷池ヒュッテに到着…激込みのテント場に何とかテントを張って過ごした思い出があります。
高谷池のテント場は予約制になり、テント場確保の心配は少し減ったものの、水不足の影響があるようで色々気になるところはあったものの、天気予報は大丈夫そうだったので行ってみることにしました。
- 利用したテント場
- 水場(水購入含む)
- コース上の注意点
- 観光列車で田んぼを眺めながら、南小谷へ
- 南小谷から雨飾高原キャンプ場
- 雨飾高原キャンプ場~雨飾山~笹平
- 笹平~大曲~シゲクラ尾根~金山
- 金山~富士見峠~焼山
- 焼山~胴抜切戸~影火打山~火打山
- 火打山~高谷池ヒュッテ
利用したテント場
1日目:雨飾高原キャンプ場(登山者用サイト ※予約無し)
雨飾高原キャンプ場|標高1,200mの国立公園で自然体験 (amakazari.com)
2日目:高谷池ヒュッテ(要予約)
- 支払いはWeb予約とともにカード決済(1,000円)
- 宿泊者カードは印刷して書いてもっていきました
- お買い物は19時まで、ペットボトルや空き缶は持ち帰り
- テント場の水は再び出るようになったが水質が悪いため、水は持ってくるように。不足についてはペットボトルの水を購入とのことでした
- 水洗トイレがとっても綺麗!
水場(水購入含む)
※9/16-9/18時点の情報です。
今回の山行では、雨飾高原キャンプ場で1L・荒菅沢で4L担いでいきました。
- 雨飾高原キャンプ場 ◎
- 荒菅沢 ◎
- 大曲 ○(細い沢)
- 富士見峠 ×(富士見峠~泊岩の途中に池はありましたが、、、)
- 高谷池ヒュッテ ◎(ペットボトル購入)
- 黒沢池ヒュッテ 未確認
- 黒沢池分岐 〇(細い沢)
コース上の注意点
- この時点では、笹平~雨飾山の刈払いがされておらず、登山道の上は笹藪みたいなところが多くありました。
- 一方、笹平から火打山までの間は刈払いがされていました。登山道は明瞭です。
- 笹平から大曲への下りと焼山~胴抜キレットまでは、草付きやら滑りやすい急登が続くため下りの場合は要注意・・・
観光列車で田んぼを眺めながら、南小谷へ
初日は移動日としました。
今回の東京から雨飾キャンプ場へのアクセスは、ざっくりとこんな感じです。
- あずさで松本まで
- 松本~南小谷は「リゾートビューふるさと号」
- 南小谷からバスで雨飾山荘下まで、そこから車道歩き1時間弱でキャンプ場
GWに利用した、リゾートビューふるさと号の旅が気に入ったので、再び利用としました!
のってたのしい列車 ポータル>リゾートビューふるさと:JR東日本 (jreast.co.jp)
穂高神社で旅の安全祈願をして南小谷に向かいます。
南小谷から雨飾高原キャンプ場
南小谷の駅前ロータリーから、栂池高原・雨飾高原へのバスが出ています。
駅前のお店で少し買い物をしてから、14:35発~15:16着のバスを利用しました。
雨飾高原のバス停からキャンプ場までは徒歩になります、歩いているうちに小雨が降ってきたのでザックカバーと折り畳み傘を出したりしつつ登っていきました。
到着したキャンプ場は、登山以外のファミリーキャンプの利用者さんも多く、なかなか賑やかでした。
受付をしてテントを張っているうちに雨が本降りになり、急いで設営を終えてテントに・・・その後、少し雨が落ち着いたタイミングで水くみや管理棟でのお買い物を済ませました・・・。
南小谷の「オタリアンジェラート」、なかなか美味しかったです。
翌日は行程が長いのと暑さ対策で、2時には出発しようと思っていたので、夕ご飯を食べたら早々に就寝としました。
(ずいぶん遅くまで賑やかだったなぁ、登山者キャンプ場・・・)
雨飾高原キャンプ場~雨飾山~笹平
16時頃から降り始めた雨は、深夜には止んでいたようです。
テントサイトは芝生で水はけも大丈夫でした。
夜中に駐車場に到着する登山者さんとは入れ替わりで、1時45分ごろに出発・・・。
キャンプ場からはしばらく平たんな木道沿いの道を進み、雨飾山2/11の標識があるところから登山道に入ります。
そこからは樹林帯の木の根っこ道を登っていき、荒菅沢にいったん下り、また対岸の樹林帯登りへ・・・と移り変わっていきます。
暗闇なのであまり景色は楽しめませんでしたが、荒菅沢で水を汲みながら見た星がきれいでした。
荒菅沢を渡った先、樹林帯を抜けるとなんとなく谷川岳の西黒尾根を思い出すような露岩のある尾根道に出ます。ハシゴを越えて登って行って・・・乗っ越すと笹平の台地に到着です。水歩荷で重いザックとデポして山頂へ。
なんと、ここから雨飾山まで笹が刈り払いされておらず、山頂に行くまでに雨かぶったみたいになりました。
(自分が雨で飾られてしまったか、と割り切って歩きました。。。笹薮をかき分けて山頂へ。。。)
山頂からは、今年2回も訪れていて思い入れのある糸魚川の夜景を眺めて一息。
笹平~大曲~シゲクラ尾根~金山
笹をかき分けて笹平(想像以上に"笹"平だった)に戻り、荷物を回収したら大曲に向かっての下りに入ります。この先の笹の繁茂におびえてレインウェアを着込みました。。が、なんとこの先はありがたいことに刈り払いばっちりでした!
ただ、大曲までの下りはスリップしやすいので、慎重に降りていきました。。。
樹林帯に入り進んでいくと、水の流れる音が聞こえ、大曲へ。水不足のニュースが多かったので、この水場も厳しいかな・・・と思っていたので、正直沢が出ていて驚きました。
そして、大曲からは金山まで延々と700mほどの登り返しです。
歩いているうちに徐々に明るくなり、雨飾山も見えるようになりました。シゲクラ尾根の序盤は、意外と眺望があります。
こんな感じの木の尾根道を進んでいきます。
金山が近づくと、徐々に笹やハイマツに囲まれた登山道になっていきます。
リンドウやシラタマノキの実がきれいでした。
今年歩いた後立山連峰と栂見新道、日本海を眺めながら長い長い金山への登りを進んでいきます。
後を振り返る度に雨飾山が雲に包まれていくのを見ていたので、今日もまた真っ白になりそうだ・・・と思いながら、金山に到着。
ここで少し眺めの休憩とします。
金山~富士見峠~焼山
(楽しみに運んできた)マフィンを食べているうちに、ガスが抜けて妙高山まで見ることができました!
それでは、焼山に向かうこととしましょう。
金山から富士見平までは、どんどん近づいてくる焼山を眺めながら歩くことができる、気持ちのいい尾根道が続いています!
裏金山はトラバース道で巻いて、そこからしばらく尾根道を進むと富士見平の広場に出ます。
テント3張りぐらい入りそうです。
富士見平からは、しばらく下り基調の道が続き、焼山のすそ野に沿って、くねくね進むとテープと案内が豊富な分岐となります。
ここから焼山山頂まではテープだらけでした。
泊岩分岐から少し登っていくと泊岩の避難小屋
避難小屋前の広場からは、糸魚川の町と日本海が良く見えていました。素敵な立地ですね。
(時間帯によるものなのか)薄暗い岩の樹林帯を登り続けていくと、草付きに出ます。
鬼ヶ島を彷彿とさせるような岩の門が見えてくるので、これらに向かってジグザグと登っていく感じです。
歩いてきた方面を振り返ると、雨飾山も金山も雲の中でしたが、後立山連峰は何とか見えていて、糸魚川方面の景色は良く見えていました。
景色を見て気分転換しながらせっせと登って、荒涼とした広場に出ます。
ここからは右側の鞍部に向かって登山道が続いています。
鞍部に降り立ち進んでいくと、ロープのある岩場となります。
ホールドもスタンスもしっかりしています。
岩場を越えると山頂直下の湖が見えるのですが・・・枯れていました。
途中、焼山山頂に人影が見えました。この山行では初の登山者との遭遇です。
いったん降りて、登り返して、焼山山頂に無事到着。
山頂から見る、里山と黄金色に広がる田園風景が素晴らしかったです!
※docomoの電波が良く入ります。
天気が良かったので、テントやレインウェアを干しながら、しばし休憩とします。
杉ノ沢橋から登ってこられた日帰りの登山者さん、色々お話させて頂きありがとうございました。
焼山~胴抜切戸~影火打山~火打山
のんびり休憩をしたら、この行程で一番大変そうな影火打山への400mほどの登り返しへと向かいます。
稜線は雲に包まれ始めていましたが、海の方は天気が良いです。
初めて火打山に登った時に山頂から海を見て感動して以来、日本海側の山域がお気に入りになりました。今回もこの景色を楽しむことができてよかったです。
山頂稜線からの下り出しには杭が刺さっていて、岩に〇の目印も大きく書いてありました。草付きの道で少しわかりにくいのですが、テープと少し薄くなったペンキマークは豊富です。
金山側よりこちら側のほうが急な斜面になっていて、下っていくほどに急になるので転倒要注意です・・・(樹林帯も滑りやすい)。
胴抜切戸の先でしっかり休憩をしてから、影火打の登り返しとしました。
結構しっかりとした登りが待ち構えています。
金山方面からは見えなかったのですが、火打山方面から見ると、焼山から煙が出ているのが見えます。
火山流のあとと思われる山肌の模様も楽しめていいですね。
影火打山への登り返しは、1か所岩場があったり、急な登りが続きます。
リンドウやキンポウゲの花を眺めつつ、たまに焼山を振り返って元気をもらいながら登っていきます。。。
影火打山へのとりつきあたりから見えていたピークは偽ピークみたいなものなので、そこから影火打山の山頂まではもう一段階登りがあります。
尾根から船窪地形のある広いところに入り、さらに進んでいくと山頂標識と思われるものが出てきます。影火打山頂のようです。
ここまで来たら、火打山まではゆったりとした登りです。
風が吹き抜ける広いところで休憩してから向かうこととします。
持ってきたマフィンとオレンジジュースをご褒美的に頂きます。
休憩したら、きれいな三角形の火打山に向かいます。
山肌が秋色に染まり始めていますね。
火打山に向かって歩いていると、大きなザックの3人パーティーに出会いました。
同じ縦走路を歩いているそうで、水場やルートの情報を交換させていただきました。
前回、雨飾山~妙高山の縦走をしたときは、何組かに会うことができたのですが、今回はこのパーティーさんだけでした。
結局、お会いしたのは焼山の日帰りの方と縦走の方々の4人のみでしたが、さすがに火打山は大賑わいでした。
雲が出ていて高谷池しか眺望はなかったですが・・・皆さん思い思い山頂の時間を楽しんでいらっしゃるようでした。
※ここもdocomoの電波がいいです。
火打山~高谷池ヒュッテ
ここからは多くの登山者が歩いているルートです。
道幅が広く、木道もあって歩きやすい!
草紅葉の高層湿原を眺めながら、本日の幕営地に向かって降りていきます。
天気がいいうちに来ることができてよかったです。
木道だけではなく、少々アップダウンや岩のある道もあり、足元に気を付けながら歩く道かなと思います。
お昼ごろに高谷池ヒュッテに無事到着。
ヒュッテで受付をしてテントを張ってから、まだ時間がだいぶあったので、もう1回火打山に行ってみることにしました。
よりガスっていたので山頂からの眺望はなかったのですが、午後で少し登山者の往来も落ち着いていて、紅葉の始まりを静かに楽しむことができました。
テント場に戻り、ラジオを聴きながらのんびりしていると、この日も16時頃から雨となりました。
遠くの雷の音が聞こえる中、強い雨が19時頃まで続きました。少しでも水不足の解消になれば・・・と思います。
明日は妙高山に登って燕温泉に下山です。
黄金の湯に入るのが楽しみだな・・・と思いつつ、就寝。
3日目の記録へ・・・。