GWは雨飾山から焼山、火打山、妙高山の縦走を2泊3日で・・・と計画していましたが、
5/1の寒気影響で午後から翌日午前中の天気が思わしくなく、金山から雨飾荘に下山となりました。
計画通りには行かなかったものの、静かな山域と温泉を満喫できたGWでした。
※情報量が多くなりそうなので、雨飾山から金山までと、金山から天狗原山を経て雨飾荘までの2回に記事を分けようと思います。
- 事前の情報収集
事前の山行計画時にウェブでいろいろ情報を調べていたのですが、この区間の記録があまりないようで、カシミール3Dで地図や断面図を見たり、過去無雪期に自身が縦走した際の写真で登山道の位置を確認しておくなどして準備をしていました。
- 入山口:雨飾荘~雨飾キャンプ場
雨飾高原バス停(雨飾荘まで徒歩5分ほど)までは南小谷駅からバスで向かいました。
時刻表はこちらを参照しました。
長野県小谷村観光公式サイト|雪と緑と温泉のふるさと、信州おたり|アクセス|村営バスのご案内 (vill.otari.nagano.jp)
雨飾高原バス停から車道を少し登っていくと、まず5分ほどで雨飾荘の無料露天風呂・雨飾荘につきます。
雨飾荘から45分ほどの車道歩きで雨飾キャンプ場に到着しました。
残雪は「明才堰」という石碑があるあたりから出てきます。
- 雨飾キャンプ場~雨飾山
キャンプ場は営業開始前です。
キャンプ場から雨飾山へのとりつきまでは、川沿いの雪原歩きとなります。
※2か所あった渡渉ポイントは何れも橋が出ていたため、問題なく通過できました。また木道もところどころ出ていました。
雨飾山への取り付きは道標が出ていました。
(取りつきのすぐ左手に沢があるので、道標が出ていなかったらそれを目印にしようと考えていました。)
取りつきは雪のついた急斜面のためアイゼンが必要でしたが、すぐに夏道がでてアイゼンを外しました。
高度を上げていくと、徐々に山肌をトラバースするようなルートになってきます。ここで再びアイゼンをつけました。途中まで木の〇目印を追いかけていたのですが、夏道よりだいぶ上を歩いていたようです。
尾根を1つ乗り越して、荒菅沢はいったん下降。
写真は少し暗くてわかりにくいですが、対岸に登山道が出ていたのでそこに向かって進みました。
布団菱を眺めつつ、荒菅沢をささっと通過し、笹平への尾根に取りつく。
夏道が出ていたのでアイゼンを外しましたが、すぐに急な雪面の登りが出てきたため、再びアイゼンを装着。。。
今年は特に雪が少ないのだと思いますが、アイゼンの着脱の手間はかかるようでした。
笹平への登り開始直後は要アイゼンでしたが、傾斜が落ち着いてからは夏道も多く出ていました。
※尾根上部の木のハシゴ2つは出てましたが、笹平に上がるところは急な雪の斜面になっているため、アイゼンとピッケルで通過となりました。
雪山テント装備の大荷物でしたが、眺望が良くて歩きやすい尾根で歩いていて楽しかったです。
笹平にザックをデポして、アイゼンを外して山頂へ。
鹿の足跡が続いていて、こんなところまで来るのか・・・と驚きながら歩いてました。
山頂への登りも夏道がしっかり出てました。
ここでしばし行動食を取りながら休憩。。。
まさかこの時期に「女神の横顔」が見れるとは思っていなかったので、ちょっとびっくりでしたが、見ることができてよかったです!
笹平から黒沢峰の先の鞍部の約1,510mまで400mほど下り、2,245mの金山まで700mほどの長い登り返しとなります。
シゲクラ尾根という名前の長い尾根です。
笹平からの下り出しは夏道がでていましたが、地面が平たくない草付きの急な道という感じで・・・少し注意が必要です。
1,750mぐらいから雪斜面の下りのため、再びアイゼン装着。
大曲りからの登り返しから金山までは、茂倉峰あたりまでは夏道が結構出ていて、そこから先も比較的なだらかなためアイゼン無しで大丈夫そうでした。
途中、カタクリやイワナシといった春の可憐なお花も楽しむことができました。
笹平から、黒沢峰の先の鞍部、茂倉峰の先、茂倉峰と金山との中間点あたりと3回休憩を入れつつ、金山に到着。
だんだんと雪が増えていく尾根でしたが、よく雪がしまっていて踏み抜きがなかったため、この日は非常に歩きやすかったです。
残雪豊富な金山までくると・・・その先の山頂部は雪がほとんどなくて黒々としていて驚きました。
寒気が入ることを予報で確認していたため、金山からは標高を下げて木から距離を取って幕営できそうな平たん地を探しながら進みました。
(2,106mピーク付近で幕営の計画でした。)
金山を振り返ったところです。
平たんにみえるのですが、富士見峠への下り出しで急斜面になっているところがあり、少しだけバックステップで降りました。
13:30ごろ幕営地を決めて、1時間ほどテントと同じ高さになるぐらいまでの雪壁作りをしていたら霰が降り始めました。
急いでテントを設営して、中に入りましたが、そこから翌朝4時ぐらいまで断続的に霰と突風が続きました。
ラジオで気象情報を確認しつつ、翌朝何時時点で進退判断するか考えながら夜を過ごしました。
後半の記録はこちら。