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2023/7/15~7/18 夏の南アルプスの旅 2日目:蝙蝠尾根へ

こちらの記事の続きです。

 

 

2日目は、塩見小屋を出発し、まずは塩見岳に登り、北俣岳・蝙蝠岳・徳右衛門岳を経て、二軒小屋に下ります。

その後、二軒小屋から椹島ロッジまで約10キロの車道歩きです。

(二軒小屋が営業していたら、利用してみたかったなぁ。。)

 

目次

 

塩見小屋から塩見岳

暗いうちに起床&朝ごはんのお弁当を食べて、塩見岳に向かいます。

朝からガスガスでしたが、前日と比較して強風は少し落ち着いているようでした。

出発時に小屋前の温度計を見たところ、たしか気温6度ぐらいでした。日頃の猛暑とは大違い。。

 

早朝出発の方がほかに2組いて、道中や山頂でいろいろお話させていただきました。

みんな晴れることを祈って登っています・・・もちろん私も。。

 

何も見えないので、ただただ黙々と登っていたところ日の出前に塩見岳に到着。

ガスと強風の視界不良の中、塩見岳以降に進むよりは、明るくなってからのほうが安全そうだったので、両俣小屋に釣りに向かう方と一緒にしばし山頂で時間を過ごしました。

前日の偵察?のうちに、風よけスペースを確認しておいたことが功を奏しました。

 

20分ぐらい待機して、明るくなってきたところで、両俣小屋に向かう方々に挨拶をして、いざ蝙蝠尾根を目指して出発です。

 

北俣岳分岐

塩見岳~北俣岳~蝙蝠岳

前日、塩見小屋の方に蝙蝠尾根について聞いたところ、北俣岳付近の岩のやせ尾根は要注意という点と、蝙蝠あたりは尾根が広くて目印が少ないから視界不良時は気を付けたほうがいいという点、アドバイスを受けていました。

北俣岳分岐から北俣岳までは、少し目印が少なく、ルート探しが必要なところもありました(基本は尾根通しなのですが、急にやせ尾根になるポイントで、尾根を外すのか尾根通しなのか不安になる)

 

岩道を進んでいくと、突然のっぺりした広い場所に出て、道標はなさそうでしたが、北俣岳のようです。

ここで1名これから蝙蝠に向かう方とお会いして、少し情報交換。

 

北俣岳からはペンキの目印を追いかけていくことで、視界不良時もある程度歩けそうです。

ペンキの目印が続く

 

北俣岳から先は広々としていて、残念ながらこの日は何も見えなかったのですが、歩いていて楽しい尾根でした。

途中、樹林帯に入るところもあり、変化があって面白いです。

2758ピークの先の船窪地形

 

稜線に戻って「このルート楽しいなぁ。晴れてくれないかな~。」と思いながら歩いているうちに、ガスで真っ白な蝙蝠岳へ。

塩見岳以上の強風で驚きました。風速15mぐらいはあったかと思います。

途中、蝙蝠でテント泊していた方とすれ違いましたが、風裏の場所がどこかにあるのだろうか・・・(質問すればよかった)。

蝙蝠岳

 

蝙蝠岳~徳右衛門岳~二軒小屋

蝙蝠尾根から二軒小屋への下りは、道標の裏手側に道がありました。

時折、青空がのぞいたり、ガスが薄くなって稜線が見えたりしていたのですが、2721m下降点に向かって進んでいたところ、突然稜線が姿を見せてくれました。

こんな素敵な尾根を歩くことができるなんて・・・また来なければ。

 

この辺りで、徳右衛門岳でテント泊していた方とお会いしました。

テントの方は、伝付峠から来ている方が多いようです。

ついに晴れ間が!

 

樹林帯に入ったあと、しばらく道が細いところもありますが、テープの目印があります。

ほどほどに柔らかい登山道歩きがなかなか心地よいです。

この辺りでも、またテント泊の方々にお会いしました。

連休のためか結構人に会いましたが、初めてのルートだったのでほっとしました。

樹林帯

 

不思議な木

 

樹林帯も楽しみながら歩いて、登り返して徳右衛門岳に到着。

山頂手前で再びテント泊の方に出会う。皆さんいろいろな場所をうまく利用しているようです。

 

山頂はちょっとした広場で、休憩に良さそうです。

徳右衛門岳

 

徳右衛門岳から少し降りると、水場の案内がある場所にでます。

下り出しが結構急ですが、水場までは案内が続いていてわかりやすいです。

ザレ場の中に水が湧き出てました。

水場までの途中に、1張りぐらいはテント張れそうなスペースがありました。

水場の案内

ここから先、地図に書いてある「シラビソと苔の美しい森」を楽しみに進みました。

標高が下がって、すっかりいいお天気です。

風はまだまだ強かったですが、ちょうどいい感じでした。

苔の森を進む

少し急で、岩が出ているようなところもありつつ、淡々と下っていくと突然建物が出てきます。

建物の横に階段3基があり、これを下ってから再び登山道に戻ります。

中部電力の建物

階段3基

 

最後の最後、登山口に出る直前が一番の急登で、下りの場合落ち葉で登山道が埋もれてわかりにくいです。

(ここが一番大変だったかも・・・。)

 

なんとか無事に登山口までたどり着けました。

蝙蝠尾根の登山口

 

 

二軒小屋~椹島ロッジ

ここからは、車道歩きです。

二軒小屋前の広いところでレインウエアやザックカバーなど、濡れたものを広げて干しながら、お昼ご飯休憩としました。

※二軒小屋は営業していません。少し見てきましたが、工事車両がたくさん入っていました。

 

二軒小屋の近くは、いろいろ見どころがあり、ちょっとした観光も楽しめました。

水しぶきが気持ちいい

 

田代ダム湖

 

 

路肩にたくさん自転車が止まっていて、何かなぁと思っていたのですが、どうやら皆さん釣りのようです。

歩いていたら、東俣で釣りをしていた帰りの方に驚かれました。

10キロ歩くぐらいだったら、あまり気にならない自分。。。

 

長い車道歩きを終えて、オアシスのような椹島に到着。

お風呂に入れるのがうれしい。

椹島のテント場

 

時間があったので、白幡史郎写真館に行ったり、ロッジの本をいろいろ読んだりして過ごしました。

「本日のバーガー」という漫画が面白かったので、下山後一気にkindleで読みました。

 

有難いことに、個室を1人で使うことができました。

部屋で充電もできて素晴らしいです。

 

椹島ロッジの食事

種類が多くて、マグロのたたきまであって楽しめました。

特にデザートのチョコレートのケーキが濃厚で美味しかったです。

夕食

 

こちらは朝ごはんのお弁当。

笹のつつみの中は、水まんじゅうのようなものが入っていて、行動食で持ち歩きたいような感じです。

朝のお弁当




消灯は21時ですが、廊下の電気は夜もついているようでした。

翌日は結構登らないといけないので大変そうですが、夏の3,000m稜線散歩が楽しみです。

 

3日目の記録へ。。

 

s3214.hatenablog.com