山で過ごす時間

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2023/7/15~7/18 夏の南アルプスの旅 3日目:赤石岳と荒川三山

こちらの記事の続きです。

 

3日目は、椹島ロッジを出発し、まずは赤石小屋・赤石岳に登ります。

そこから3,000mの稜線歩きを楽しみ、荒川小屋で水を汲んで、宿泊地の中岳避難小屋を目指します。

水場が豊富で、お花畑も楽しめるルートですが、まず2,000m近く登らないタフな行程のため、時間に余裕をもって日の出前に出発することとします。

 

目次

 

椹島から赤石小屋

2時起床、3時出発。椹島から見た星空は、とても綺麗でした。

どこかにいる鹿の鳴き声を聞きながら、尾根を登っていきます。

ところどころ急登も出てくるのですが、全般的に歩きやすい登山道だなぁと思います。

4時半ごろの日が出る頃には、下山の方と多くすれ違うようになりました。南アルプスの朝は早い!

 

赤石小屋で水を補給して、少し行動食を食べたら稜線に向かって「頑張ッテ!」進みます。

 

赤石小屋~赤石岳

富士見平まで、明るい樹林帯を登っていきます。

天気がいい日は、赤石岳・荒川三山・富士山が楽しめます。

 

稜線はまだまだ遠く、大きいですが、「水場で冷たい水を汲むのが楽しみ」という手前の目標を目指して進むこととします。

富士見平から見た赤石岳方面

ちょうど日陰で有難かったトラバース道

桟橋が続くトラバース

 

赤石岳山頂直下には、少し雪渓が残っているようです。

稜線が近づいてきた

 

途中ですれ違った方から「上にカモシカいるよ」と教えて頂いたのですが、発見できず。。。

水場から稜線までの登りが、暑くてかなり堪えます。(食べても食べてもお腹すきました。。)

高山植物眺めたりして、呼吸を整えつつ登って、稜線分岐へ。

 

稜線分岐から赤石岳までは、打って変わって風が吹き抜けていてとても心地が良い尾根歩きとなりました。

赤石岳山頂直下にて、雷鳥ファミリーに会うことができました!

雷鳥さん

雷鳥ママさん

 

山頂標識を撮ったら、ダイヤモンド赤石岳みたいになりました。

あまりにお腹がすくので、赤石岳避難小屋に駆け込んで、CCレモン購入。

悪天候でヘリが飛んでいなかったため、行動食になりそうな売り物はまだないとのことだったのですが、小屋泊の方々がおいていったお菓子とチーズをいただくことができました(涙)

ここで食べたレーズンチョコ、何よりも美味しかったです。

新しい小屋番さん、ありがとうございます。。

赤石岳山頂

 

雲を纏う富士山



赤石岳~荒川小屋

赤石岳を下って、登ってきた稜線分岐を経て、小赤石岳へと向かいます。

中央アルプス北アルプスを眺めつつ、足元の高山植物も楽しみながら進みました。

赤石岳へと続く稜線

元気なハクサンイチゲ

赤石岳の肩から大聖寺平への下りにて

 

歩みを進めているうちに、徐々に富士山や笊ヶ岳の方は雲がかかり始めていました。

これまで荒川三山は2回登ったことがありますが、何れもガスで真っ白で何も見えませんでした。

今回は景色が見れたらいいなぁ・・・と思いながら来ていたので、この辺りから先の天気が少し心配になってきていました。

 

大聖寺平の開けたところから、荒川小屋への広々としたトラバース道に入ります。

樹林帯に入ってしばらく進むと荒川小屋に到着です。

ここでは、だいぶ空腹は落ちついてましたが、野菜ジュースと柿ピーを購入しました。

宿泊地の中岳避難小屋は水場がないため、荒川小屋方面から行く場合は、荒川小屋かその先の水場で水を汲んでいく必要があります。

 

荒川小屋の水場は、テント場の方に行くとあり、ジャブジャブ冷たい水がでています。

荒川小屋はまだ泊まったことがないので、今度利用してみたいです。

お花畑手前にて、赤石岳方面を振り返る

 

 

荒川小屋~荒川中岳(避難小屋)

少し重くなった荷物とともに、荒川三山の稜線を目指してまた登ります。

小屋から少し進んだところにある水場は、この日は水が出ていましたが、小屋と比較するとかなり水が細いです。

 

日差しが強くなって暑い樹林帯を抜け、登っていくとお花畑への入り口(柵)が出てきます。

シナノキンバイで真っ黄色な様相を想像してましたが、終盤だったようです。

それでも、青空のもと様々な高山植物がを楽しむことができました。

荒川三山のお花畑

 

お花畑からはトラバース気味に稜線への登りが続きます。

雲が出てきましたが、晴れているうちに荒川三山の稜線にたどり着くことができました。

荒川前岳・中岳の鞍部

 

稜線鞍部より、中岳に登って少し下ると避難小屋となります。

強風で吹っ飛んだトイレのドア修理をしていた小屋番さんにお声がけしたところ、受付は12時からとのことで、少し早く着いてしまいました。

「受付時間まで、荷物を置いて散策していただいて大丈夫ですよ」とのことでしたので、悪沢岳に散歩に行くことをお伝えし、荷物整理して向かうこととします。


ガスる前に登れるといいなぁ・・・と思いつつ向かいます!

荒川中岳避難小屋~悪沢岳

中岳避難小屋からいったん下って、悪沢岳への登りとなります。

悪沢岳への登りの途中でザレ場があり、下りでは落石に注意が必要そうです。

ただ、全般的には比較的歩きやすい登山道です。

 

中岳避難小屋から見ると、とても大きな山に見えます。

千枚小屋方面に行く人や、空身で往復している人、いろいろな方がいました。

悪沢岳

 

この辺りも高山植物が豊富なので、楽しみながら歩きました。

マツムシソウ

シコタンソウ

写真はないのですが、悪沢岳山頂手前は猿が多いです。。

 

この日は、天気がいいうちに山頂に登ることができてよかったです。

赤石岳にはすっかり雲がかかりましたが、山頂でお昼ご飯を食べて、のんびり休憩してから中岳避難小屋に戻りました。

椹島まで降りて、車道を歩いて沼平に向かおうかな・・・という方と山頂でお話したのですが、かなりタフで驚きました。

 

悪沢岳からの下りで撮った荒川中岳。

左手側には聖岳への稜線も見えてますね。

すごいところに避難小屋があるように見えます。

中岳が大きく見えます

(余談)中岳避難小屋の思い出

夕暮れの中岳避難小屋と悪沢岳

中岳避難小屋、素朴な小屋という印象なのですが、好きな山小屋の一つです。

2階にハシゴで登るところや、寝るスペースが屋根裏みたいなところが、非日常的でわくわくさせられるのかもしれません。

 

今回、蝙蝠尾根に興味を持ったのは、前回この小屋に泊まったときにいた女性2人組の方から「蝙蝠尾根は最高だった!」というお話をお伺いしたことがきっかけでした。

その日の宿泊客はこの女性2名と私のみで、前の小屋番さん含めて、山談義でとても楽しい時間を過ごさせていただきました。

鮮やかに残っている山小屋での思い出を頼りに、今回の山行計画を立てたのでした。

 

 

最終日4日目の記録へ。。

 

s3214.hatenablog.com