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2023/7/29~7/30 早川尾根を歩こう(鳳凰三山・甲斐駒ヶ岳):2日目 早川尾根小屋から甲斐駒ヶ岳、尾白に下山

こちらの山行の続きです。

 

 

 

目次

 

早川尾根小屋~アサヨ峰・栗沢山~仙水峠

夜中に鹿の鳴き声で目が覚めましたが、樹林帯ということで冷え込みも少なく、快適に過ごすことができました。

4時出発を予定して、2時半起床して準備をしていましたが、ほかのテント泊の方もほとんど早朝行動開始で4時頃にはほとんどの人が出発準備をしてました。

 

私もヘッドランプつけて、暗いうちに早川尾根小屋を出発とします。

早川尾根小屋からアサヨ峰に向かう道のほうが、道幅が広い感じがします。

1日目のような、ハイマツをかき分けて進むようなところはなった記憶です。

暗い樹林帯は、時折倒木があったりもするので、テープを追いかけて進みます。

 

ゆるやかに登っていき、ミヨシの頭で樹林帯をいったん抜けます。

日の出待ちと思われる方々にお会いし、その次のピークもヘッドランプが付いていたので、目印と思って進むこととします。

 

日が出る前の稜線歩きは、風が心地よいです。

アサヨ峰へ

 

アサヨ峰へは、いくつか小ピークを越えていくことになります。

道中はハイマツ尾根以外にも、少し岩々したところもありますが、道は明瞭でした。

 

アサヨ峰への登りの途中で日の出を見ることができました。

雲海の先の朝日

昨日はガスで見えなかった、ルートの全容を見ることができました。

歩いてきた早川尾根、鳳凰三山

静かなアサヨ峰で朝のひと時を過ごします。

おはよう、アサヨ峰

アサヨ峰・栗沢山から眺める、甲斐駒ヶ岳。勇ましい!

栗沢山・甲斐駒ヶ岳

この辺りから、北沢峠からと思われる登山者さんとのすれ違いが徐々に増えてきます。

甲斐駒渋滞がどんどん心配になります。。

 

鳳凰三山・高嶺から歩いていた1日目は、北岳がずっと真横にあったのですが、いつの間にか真横は仙丈ヶ岳に移り変わっていました。

仙丈ヶ岳に映る、アサヨ峰・栗沢山の影

 

アサヨ峰からは、岩場やクサリ場もあったりしますが、朝の稜線歩きを楽しみながら栗沢山に到着。

栗沢山

栗沢山からの甲斐駒もいいですね。

雲の向こうに八ヶ岳が浮かんでいます。

 

ここから500mぐらい一気に仙水峠に下り、駒津峰に500mほど登り返します。

(水が心配だったので、早川尾根小屋から多めに担いできました。)

栗沢山からの甲斐駒ヶ岳

下って、下って・・・日差しが強くなり、暑いなぁと思いながら仙水峠へ。

ここから登り返しなので、休憩しつつ、身支度を整えて出発とします。

仙丈ヶ岳が見える仙水峠

仙水峠~駒津峰~(直登ルート)~甲斐駒ヶ岳

仙水峠を出発してからは、しばらく樹林帯を登っていきます。

どこもかしこも登山道というか、、ふみ跡がある感じでした。

急登だとは思うのですが、登山道自体は歩きやすく、少し風も吹き抜けていたので、暑さのダメージはそこまで受けずに登ることができたようです。

歩いてきた栗沢山・アサヨ峰

甲斐駒が近づき、北岳がかなり遠くなった感じがします。

背の高い樹林帯を抜けて、ハイマツ帯を登りきると、駒津峰です。

予想通り、ここでは多くの登山者が休憩していました。

 

駒津峰で休憩しようかなとも思ったのですが、団体さんが出発するところで、団体の先頭の方から「先にいったほうがいい」とのことだったので、ここは先に進み、直登コースとの分岐のところで休憩することとします。

※駒津峰から六万石の分岐までは、道が細く行き違いがしにくい場所が多いです(団体さんが多いこともあり、渋滞しやすいのかなと思います。)

駒津峰を出発し、まずは六方石の分岐を目指す

 

六方石の小さな広場で休憩し、ストックをしまって甲斐駒に取りつくこととします。

(ストックは駒津峰でしまっておくほうがよかったです。)

 

樹林帯はテープ、岩場は少し薄くなったペンキのマークが続いています。

岩場を登って、少し平たんなところを進み、山頂への山肌に取りついていき、最後は白砂の中を進んでいくと山頂にでます。

直登コース

 

ここまで歩いてきた早川尾根、少し前に歩いた塩見岳・荒川三山を眺めながら登っていきます。

アサヨ峰・栗沢山、すっかり遠くなった北岳

歩いてきた早川尾根と、摩利支天

 

景色を楽しみながら、無事に甲斐駒ヶ岳の山頂に到着。

早い時間ですが、黒戸尾根の長い下山に備えて、ここでゆっくり休憩とします。

甲斐駒ヶ岳

甲斐駒ヶ岳~七丈小屋~尾白の駐車場

さて、長い黒戸尾根の下りに入ります。

まずは、駒ヶ岳神社本社によってお参り。

右手の祠があるピークが甲斐駒ヶ岳の山頂です。

駒ヶ岳神社本社

ここから先は、何度か歩いたことのあるルートとなります。

徐々に雲が沸き上がってきて、山々を覆い始めていましたが、樹林帯に入るまで鳳凰三山を眺めることができました。

2本の剣と鳳凰三山

途中、七丈小屋で水を汲んだりして再び休憩を取り、そこからは石碑の立ち並ぶ尾根を降りていきます。

七丈小屋から橋を渡るまでの間は、クサリやハシゴが続きますが、整備のおかげか年々歩きやすくなっている印象はあります。

七丈小屋と五合目の間

五合目からは黒戸山のトラバースまで少し登り返しがあり、そこからは下り続きとなります。

岩や苔の登山道から、笹の広がる道、えぐれた土の道、背の高い木の樹林帯といろいろ様相が移り変わっていきます。長いです。。

 

登山道は、最後尾白渓谷に出ますが、川で遊んでいる人で大賑わいでした。

苦手な喧騒は足早に通過し、竹宇駒ヶ岳神社でお参りしてから駐車場へと向かいます。

標高が下がり、かなり暑かったので、下山の最後の方では駐車場の売店で何を買うか?をずっと考えながら降りてきたのですが、かき氷の旗を見てこれに決めました。

 

氷の部分がミルクな感じで、トッピングは冷凍ブルーベリー(800円)。

フルーツはいいですね、とても美味しかったです。

(ほかにも、イチゴや桃もありました)

ブルーベリーのかき氷

尾白渓谷の駐車場からは、尾白の湯まで30分ほど歩き、そこからはバスで長坂駅に移動しました。

途中通過した、べるがの森も大賑わいでした。

 

静かで非日常的な早川尾根から、徐々に人が増え、気温もぐんぐん上がり、現実に帰っていくような・・・そんなルートでした。

 

樹林帯歩きと眺望を、じっくり楽しむことができる早川尾根。また来たいと思います。