新宿駅から上高地への夜行バス「さわやか信州号」を利用して、日帰りで焼岳に行ってきました。
入山は中の湯(釜トンネル入り口)、下山は中尾高原のルートです。
焼岳には何度か行ったことがありますが、中の湯・上高地・西穂高山荘への道は歩いたことがあるものの、中尾高原につながる道はまだ歩いたことがなかったため、行ってみることにしました。
昨年2022年は工事のため通行止めとなっていたようなので、どのような状態になっているのかなぁ・・・と気になりつつも行ってみたのですが、
焼岳小屋から1,900m付近の焼岳雨量計までは、ところどころ笹藪で登山道が分かりにくい状態になっていました。
雪に数名のトレースがあったため、歩いている人はいるようですが、これから行かれる方は、注意(藪漕ぎを楽しむ覚悟?)が必要かなとは思いました。
- 中の湯・上高地から焼岳へのルートは、たくさんの方が歩いていました!
- 中の湯から焼岳の山頂手前鞍部に出る直前に2か所雪渓歩きがありますが、傾斜は緩やかな箇所です。心配な場合は軽アイゼンがあれば対応できるかと思います。
- 焼岳小屋から中尾高原に降りるルートは、何か所か雪や凍結箇所が出てきます。こちらも軽アイゼンがあれば安心だと思いました。
中の湯から焼岳
夜行バスは釜トンネルまでなので、そこから中の湯温泉旅館までつづら折りの車道をもくもくと登ります。
歩き始めは車の交通量がそこそこありましたが、途中の安房峠に向かう道路との分岐で減ります。
小一時間ほどで中の湯温泉旅館に到着し、そこから駐車場のある登山口まで山道を歩いて登ります。
いつもは上高地から徳澤園まで行ってみていた、緑のニリンソウに出会うことができて、幸先のいいスタートだなと思いました。
中の湯から焼岳へのルートは人気ですね。
この日もたくさんの登山者が歩いていました。
途中、残雪も出てきますが、登山道はわかりやすいです。
広場で一息ついて、山頂方面に向かいます。
残雪の谷筋の左側を登っていきます。写真でみるとそこまで・・・なのですが、意外と急ですね。
途中の雪渓通過(2か所ありました)
山頂直下の鞍部
右手に進み、北峰に向かいます
山頂が近づくと、黄色の石ころが増えてきます
噴煙が上がっている近くを歩くと、しっかりと熱い・・・
今年も見ることができてよかったなぁ。
日本とは思えない景色だなぁと思います。
山頂で休憩したら、こちらの方面に進みます
焼岳~焼岳小屋~中尾高原
山頂から砂礫で滑らないよう注意しながら下山開始です
上高地方面から登ってくるグループが3組ほどいて、意外と賑やかでした
鞍部の中尾峠から振り返って眺める、荒々しい焼岳と緑のコントラストの景色が好きです。
笹尾根の向こうには、笠ヶ岳の稜線
中尾峠の先の、苔むす小さなピークもお気に入りの場所で、このルートは何度きても楽しめます
営業開始前の焼岳小屋でまた一息ついて、中尾高原方面へ
いきなり雪でした
数日前あたりの数名のトレースがあり、助けられました
出だしは残雪べったりで、登山道がところどころ出ていますが、笹が繁茂していて非常にわかりにくいです(テープもほぼない)
慎重にルート見極めをしながら歩き、時間を要しました
写真のような藪漕ぎも結構あります(笹の勢いってすごい)
写真ではわかりにくいですが、登山道は下にしっかり見えているので、足元をしっかり確認しながら笹を分けて通過です
1,900mの雨量計(茶色の箱のような建物)を過ぎたあたりから、安定して夏道歩きになっていました
途中3組の登山者に会い、誰も歩いていないかと思ったので、逆にビックリしました
標高を下げていくと、チゴユリかなと思われる白い可憐なお花、イワカガミが多く咲いていました
進捗と春のちいさな花の鑑賞を楽しみながら中尾高原を目指します
途中で見ることができる白糸の滝です
車道にでてから、地熱発電や温泉?の施設を眺めながら中尾高原のバス停に向かってもくもくと歩く(結構長い)
この辺りは宿泊施設が多いですね
バイクのツーリングの方も多く、気持ちよさそうでした
下山後は、ひがくの湯に立ち寄り、平湯温泉経由で高速バスで新宿に帰還
日帰りで、北アルプスの春を満喫した一日でした!
中尾高原から焼岳へのルートも、そのうち歩いてみたいものだなと思いました