山で過ごす時間

wanna enjoy mountains 🍀🍁🌼🗻

2023/5/27-5/28 七倉からブナ立尾根で野口五郎岳へ

週末に毎日あるぺん号の夜行バスを利用して、七倉~野口五郎岳に行ってきました。

 

登山ルートに関して

  • 高瀬ダムから烏帽子岳へのブナ立て登山口まで、橋が2か所ありますが、何れも問題なく通行できました。
  • 小屋の方が登山道の整備で入っていたようで、帰りには新しいピンクテープがつけられていました。
  • ブナ立尾根の登山口の水場は出ています。
  • ブナ立尾根登山口から烏帽子小屋まで、12~0の番号が付けられていますが、5の先から残雪が出てきます。急斜面もあり、アイゼンのほうが安心です。
  • 烏帽子小屋から野口五郎岳までは、ほぼ夏道で何度か雪渓歩きはあるものの、三ッ岳の肩に出る急斜面以外はアイゼン無しでも大丈夫そうでした。
  • 烏帽子小屋から烏帽子岳ですが、烏帽子直下がかなりの雪壁になっています。
  • 烏帽子小屋も野口五郎小屋も、まだ営業開始前です。冬期小屋ではなく緊急時のみ利用の避難小屋と書かれていました。

 

七倉山荘からブナ立尾根を経て、烏帽子小屋へ

夜行バスは4時頃に七倉山荘に到着。

タクシーまで時間があるので、いつも高瀬ダムまで歩いています。

早朝はライトがついていないトンネルもあるため、ヘッドランプを出して歩きます。

 

トンネル続きの車道を歩き、つづら折りのカーブの続く道を登り切って、高瀬ダムにでて、
そこからまたトンネルを経て沢を2つ越えたら、ブナ立尾根の登山口にでます。

 

春の高山植物を楽しみながら、急登を登っていきます。

この日は風があまりなく、暑かった・・・。

一輪だけ咲いていたシラネアオイ

7番あたりまでツバメオモトが楽しめます

 

7番で一休み。

ところどころ広場があり、ハシゴや階段が整備されていて、
急登ではあるものの、休憩しやすく歩きやすい尾根だなと個人的には思います。

7番で小休止

 

5番の先で、ちょっと急な雪面や、トラバースの雪道を抜けたりしつつ、4番の三角点を過ぎると徐々に景色が開けてきます。

4番と3番の間で烏帽子小屋への尾根が見えてくる

 

2番は見つけられなかったのですが、3番の先からは急な雪の斜面が続きます。

この日は先行の方のトレースが刻まれていたため、歩きやすかったです。

雪の斜面が赤くなっていたので、これも小屋の方がマークしてくださったものかもしれません。

3番の先、烏帽子小屋手前の急な雪渓

烏帽子小屋から野口五郎岳

烏帽子小屋で一息ついたら、三ッ岳・野口五郎岳に向かいます。

ここでガスってきました・・・。

烏帽子小屋より三ツ岳方面

 

三ッ岳の肩に出る直下のところに、少し急な雪渓があります。

三ッ岳付近では、雷鳥のつがいが静かにたたずんでいました。

三ツ岳の肩にいた雷鳥のつがい

 

立山方面と烏帽子岳が見えてきました!

立山方面

 

曇り予報だったため、景色が楽しめてよかったです。

こちらは水晶岳

水晶岳

 

水晶岳から赤牛岳につながる稜線。

赤牛岳とその奥に薬師岳

 

不思議な形の大きな岩が堆積する稜線を楽しみながら、野口五郎岳へと足を進めます。

山頂は左手に白い雪が付いているピークの奥です。

三ツ岳より野口五郎岳に続く稜線

 

野口五郎小屋に荷物をデポして、山頂へ。

山頂に向かう途中で水色屋根の小屋を振り返る。

野口五郎岳への登りより野口五郎岳小屋を振り返る

 

山頂までは雪渓歩きが続きます。

イワヒバリたちが賑やかでした。

広々とした山頂と槍ヶ岳

野口五郎岳へ、後方には槍ヶ岳

鷲羽岳水晶岳

水晶岳へとつながる稜線

 

小屋に戻って、山頂方面を撮りました。

右手の棒のところまで登ったら、夏道沿いに登り、途中から雪渓歩きになります。

野口五郎小屋から山頂方面、右手の雪渓を上がって左手へ

 

小屋で荷物整理していて目を疑ったのですが、小屋前に設置されていた茶色の缶の中に、缶詰の空き缶4個、ビールとチューハイの潰された缶2つが詰め込まれていて、さらにその下にはタバコの吸い殻が入れられていました。

缶詰の内側には、少し具材がついているものもあり。。。

全部取り出して、袋にしまって持って帰りました。

(カメラのピントが木の杭の方にズレてしまいました。)

旅の持ち物は、思い出とともに持ちかえらないと。

 

翌日、ヘッドランプがいらないぐらい明るくなってから野口五郎小屋から来た道を戻って下山します。

途中、三ッ岳の山頂に立ち寄ってみることにしました。

 

三ツ岳の山頂にありました

 

朝の静かなひと時。

三ッ岳の肩付近と烏帽子小屋で他の登山者と会いました。

三ツ岳の肩あたり、その先に見えているのは針ノ木・蓮華岳

 

烏帽子小屋から前烏帽子岳

帰りは烏帽子岳の山頂直下まで行ってから、ブナ立尾根で七倉まで戻りました。

 

烏帽子小屋から前烏帽子まで、樹林帯の雪原歩きがあり、少しわかりにくいかなと思います。

前烏帽子からの烏帽子岳・烏帽子田圃、ユニークで素敵な景色だなと思います。

烏帽子岳

 

烏帽子岳から見る三ッ岳は、ここから見るとかなり大きいですね。

ずいぶん大きな山を歩いてきたものだな、と驚きました。

烏帽子岳より歩いてきた三ッ岳方面を振り返る

 

烏帽子小屋から七倉に下山

下山時はピンクテープが付けられていました。ありがたいです。

残雪がなくなるまでは滑りやすい雪に注意しつつも、オオカメノキやミツバツツジなどの春の花を楽しみつつ、ゆっくり下山しました。

可憐な山の桜

サンカヨウ、7番の先の斜面に群落があります

 

ブナ立尾根登山口で一息ついて、高瀬ダムへ。

初日は尾根にはガスがかかってよく見えなかったのですが、烏帽子の尾根が良く見えています。

美しい高瀬ダムと歩いていた稜線

この下り、結構疲れますね。

途中、10台近いタクシーとすれ違い、びっくりしたのですが、七倉山荘の方に伺ったところ観光ツアーだったようで。

 

小一時間歩いて七倉山荘に戻り、日帰り入浴(660円)を利用して、ダムカレーを食べてからタクシーで信濃大町に向かいました。

こちらのチケットが利用でき、タクシーがお買い得でした。

ドライバーさんは昔山登りしていた方で、山談義を楽しませていただきました。

信濃大町プレミアム付き観光タクシーチケット とくとくタクシー | 大町市観光協会 (kanko-omachi.gr.jp)

 

穏やかな天候の中、残雪と新緑の静かな裏銀座を満喫した週末でした。