南アルプス縦走3日目の記録です。2日目の記録はこちら。
百間洞山の家~百間平~赤石岳
3日目も暗い4時に出発です。
百間洞山の家は雨でしたが、百間平に登っている間はオリオン座が綺麗に見えていました。
雨止んだかな?と期待しつつ、赤石岳への大トラバースに向けて稜線を歩いているうちに明るくなり、時折青空も。
しかし、赤石岳トラバースを通過し、標柱からの登りに入ってから再び雨
山頂が近づくにつれ、次第に雨脚が強くなり…2014年の敗退の記憶が如実に蘇ってきます。。汗
が、挫けずに天候回復の予報を信じて進みます。
まずは赤石岳避難小屋。
朝からフルーツ100%ジュースが飲みたくて、サンルーフのベンチに荷物を置き、小屋の引き戸を開ける。
6時ということで…宿泊者の方々の朝ごはんタイムでした( ̄▽ ̄;)
暫し、赤石岳避難小屋の小屋番さんとの談笑を楽しみます♪
朝出てきた時間とコースを伝えつつ、天気の話。
小さな雲が連続的に流れてきているようで(雨雲レーダー情報??)、天気は良くなるはずだよ、とのこと。
北に向かい縦走していることを伝えると、女性の小屋番さんがいらっしゃって「何か困っていることはない?」と、優しいお言葉(嬉しいですね)
時期的に縦走者はもう少ないので、気をつけて歩くようにとの一言を頂き、小屋を出発です
赤い高山植物が綺麗でした!!
赤石岳山頂です
聖岳に続き、真っ白!
いつかまた、晴れている時に来ますよ!
赤石岳~小赤石岳~大聖寺平~荒川小屋
さて、ここからは未踏のルートへ!
引き続き雨です。。。
3,000mの雨の稜線歩きは冷えます。
雨の中、ライチョウ2羽を見かけました。
北アルプスと異なり警戒心が強いようで、近づくと逃げてしまいます。。
赤い紅葉の小赤石岳を経て、大聖寺平に下り、荒川小屋へのトラバースへ入る頃には、雨は小康状態に。
赤石岳からは登山者と度々すれ違うようになりました。
ナナカマドなどの紅葉を楽しみながら荒川小屋へ。
テント場奥の水場で水を汲んだら、荒川三山に向けて出発です!
晴れるかな??
荒川小屋~荒川中岳・東岳(悪沢岳)・荒川前岳
荒川小屋からしばらく緩やかに登って行くと、ハイマツが出て来て水場に到着。
しばらく登って行くと、鹿よけの網の中へ。
※ドアを閉めるときはロックをお忘れなく
赤石小屋に修理に行くという、中岳避難小屋の管理人さんだったようです
鹿よけネット内のジグザグ道を経て、稜線分岐へ
ちょうど団体さんが休憩していました
ザックをデポして、悪沢岳ピストンに向かいます
歩き始めてすぐに荒川中岳
白い虹に出会いました!感激ヾ(*´▽`*)ノ
中岳避難小屋から下った先からは、クロマメノキとウラシマツツジの紅葉で真っ赤に染まった岩尾根にでます。
ちょうど鞍部で悪沢岳への登りが見えました。
歩いて来た稜線を振り返る
落石に注意しなが、ちょっとした岩場を登って、さらに尾根を進んで行くと悪沢岳山頂!
山頂には赤石避難小屋でお会いした方が休憩されていました。
悪沢岳も眺望ゼロになってしまったので、また来よう。。
山頂で少し休憩したら、中岳避難小屋に戻ります。
途中、また赤石岳避難小屋で会った別の方に遭遇。
なかなか晴れ間は出ませんでしたが、雨はすっかり上がってくれたようです。
中岳避難小屋は千枚小屋の女性の方が小屋番をしていました。
コーラ買ってベンチで休憩。
3,000m峰のトイレ岳(荒川四山?)にも、ちゃんと寄りましたよ(笑)
ステキなロケーション!
中岳避難小屋にも泊まってみたいなぁ
荒川前岳~高山裏小屋
稜線分岐に戻り、レインウェアを仕舞い、装備を整えたら再出発
片付けをしていたら、またまた赤石岳避難小屋でお会いした方が!
富山の方で、昨日は鳥倉から赤石岳避難小屋に行ったとのことで、あまりの健脚さにビックリ!でした
さて、次のピーク荒川前岳は稜線分岐の目の前でした
荒川前岳からは、ガケみたいなところの下になります。(写真には少しだけ道が見えています)
今回の縦走路では、ここが一番危ないと思った場所でした。
向かう先の小河内岳は雲の中
下ってきた、カールの底にて
紅葉が綺麗で癒されました♪
ここから高山裏までは樹林帯に入り、さらに下っていきます
滑りやすいコケ岩があったり。。慎重に歩きました。
高山裏小屋手前の水場で水を汲んで行きます
高山裏避難小屋のちょっと先の、ドラム缶が横たわっている広場でお昼ご飯とします
荒川中岳と前岳が、随分遠くになってしまいました。。
高山裏避難小屋~板屋岳~小河内岳(小河内避難小屋)
ここからが中々精神的にキツかったです。
標高は上がらず、樹林帯、崩壊地、草原が何度も繰り返されます。
同じような風景がぐるぐる繰り返しで、何だか頭の中もぐるぐる…辛かった。。。(T_T)
登山者とのすれ違いが何回かあったのが、せめてもの救いでした。。。
ハイマツ帯に出てから、ようやく小河内岳への登りとなります。
高山裏からかなり堪えました。ゆっくり山頂に。。
小河内避難小屋は烏帽子方面に降りたら分岐案内があります。
階段登って2階から小屋に入ります
この日の小屋泊は、私も含めて7名でした。
富士山や荒川三山の景色を楽しみにいらっしゃる方も多いようです。
夕方、なんとか富士山は見ることが出来ました
小河内避難小屋は10人ぐらいでいっぱいになりそうなキャパではありますが、暖かい小屋で快適です。
そしてありがたいことにSoftBankの電波が入ります!
天気やメール、LINEチェックして就寝 zzz
明日は塩見を越えて熊の平まで。。仙塩尾根はどんな尾根なんだろう。。
Course information
利用した水場(9/23時点)
- 荒川小屋: テント場奥、小屋からちょっと離れてます
- 荒川小屋でて稜線への登り返しに入るところ: 水量は少量
- 高山裏小屋手前: 2. よりは水量はOK。ここで水を汲んで小河内避難小屋に持って行きました
利用 or 立ち寄った小屋(9/23時点)
- 赤石岳避難小屋: 9月末まで。期間外は冬季小屋、トイレはたしか閉鎖。水場なし。
- 荒川小屋: 10月中旬まで? 水場とトイレをお借りしました
- 小河内避難小屋: 冬季小屋。水場、トイレなし。1階のドアは閉まっています。稜線な佇む小屋で、晴れていれば塩見、荒川三山、富士山の景色を楽しみながら外で晩御飯にしたかったな…
arr. | dep. | brk. | |
- | 4:03 | - | 百間洞山の家 |
4:48 | 4:48 | - | 百間平 |
6:05 | 6:14 | 0:09 | 赤石岳避難小屋 |
6:16 | 6:16 | - | 赤石岳 |
6:38 | 6:38 | - | 小赤石岳 |
7:11 | 7:11 | - | 大聖寺平 |
7:36 | 7:55 | 0:19 | 荒川小屋 |
8:50 | 8:56 | 0:06 | 稜線分岐 |
8:59 | 9:00 | 0:01 | 荒川中岳 |
9:49 | 9:56 | 0:07 | 荒川東岳(悪沢岳) |
10:37 | 10:49 | 0:12 | 中岳避難小屋 |
10:54 | 11:07 | 0:13 | 稜線分岐 |
11:11 | 11:11 | - | 荒川前岳 |
12:26 | 12:30 | 0:04 | 高山裏水場 |
12:43 | 13:05 | 0:22 | 高山裏避難小屋 |
13:47 | 13:47 | - | 板屋岳 |
15:29 | 15:30 | 0:01 | 小河内岳 |
15:34 | - | - | 小河内避難小屋 |
Total | 11:31 | 1:34 | (hours) |