山で過ごす時間

wanna enjoy mountains 🍀🍁🌼🗻

2018/8/4-8/5 3000mの山小屋に泊まりに。椹島より荒川三山・赤石岳 (中岳避難小屋泊)

先日友人からNikon D7200をGETしたのですが

「3,000mの稜線に一眼レフを持っていき、写真が撮りたい!」と思い、今回の山行を計画しました

 

 昨年の南アルプス縦走で、荒川三山・赤石岳は歩きましたら、どちらも雨・ガスで何も見ることができませんでした

今回は山頂からの景色を楽しめたらいいなぁ、と期待しつつ、いつもの毎日あるぺん号で畑薙臨時駐車場へと向かいました

 

 椹島から千枚小屋へ

7:30のバスに乗り、8:30に椹島を出発

(バス内で何度か頭を窓にぶつけたのですが、今でも痛い。。)

椹島の標高は1,100mなのですが、さすがに8:30ともなるとすでにかなり暑い。。

 

椹島を奥に進み、樹林帯の道を経て車道に出たら、赤石岳(左)・千枚岳(右)の分岐となります

千枚岳への道はリニューアルされたようで、フカフカした歩きやすい登山道でした

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千枚小屋までは、吊橋を渡った出だしがやや急登なものの、全体的になだらかで歩きやすく、そのためか長く感じる登山道でした

途中ベンチや水場があるのがありがたいです

 

登り始めてすぐに汗だくだくになり、水と塩分チャージをこまめに取りながら登りましたが、すぐに息切れしやすくなってしまい、序盤からしんどい山行でした

 

千枚小屋1時間手前にある、ぽっかりと明るい緑の空間が広がる駒鳥池

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小雨の降る中、千枚岳へ

13:30ごろ千枚小屋に到着

人気の小屋のようで、すでに登山客で賑わっていました

小屋について休憩しようと思ったら、すぐに雨が降り始めてしまい、ザックカバーや雨具を着たりして、カメラはザックに仕舞ったり、水を汲んだり…

ゆっくりはできず、いろいろ準備にいそしみました

 

その後出発するものの、あまりよく考えずに月光荘のほうに行き、いきなり道迷い。。

 

小屋に戻って道標で方向を確認して、再スタート。。

樹林帯を抜け、ハイマツ帯をゆるやかに上ると、まずは千枚岳。

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手前の穏やかなピークが丸山、その奥の岩々したピークが悪沢岳(荒川東岳)です

小雨が降ったりやんだりする中ではあるものの、ようやく楽しみにしていた稜線歩きです

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千枚岳から丸山まではお花の稜線♪

千枚岳手前のハイマツ帯からタカネビランジが出てきます

稜線のあちこちで見ることができました

写真のような白っぽい株だけでなく、薄ピンク、濃いピンクの株。色々なタイプのものが咲き誇っていました♪

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更に歩いていくと山肌がお花畑!

白っぽい緑の植物はキタダケヨモギのようです。初めてみました。

千枚岳から丸山までのお花畑は圧巻ですね。

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大好きなマツムシソウの群落、何か所もありました!

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丸山を過ぎ、悪沢岳が近づくと、ごろごろ岩を伝って歩くような感じになります。

岩場になり、高山植物も少し変わりました。

チシマギキョウのほう・・・かな

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悪沢岳山頂付近の岩場では、大好きなシコタンソウを発見

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何も見えない悪沢岳(2回目)

今回もガスってしまった悪沢岳、もちろん誰もいませんでした。

「また来なさい」ということなのかな。ととらえておくことにします。

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何も見えないのと早く小屋に行かなければ行けないので、写真とったらすぐに悪沢岳を降ります。

山頂直下・・・10匹ほどの猿軍団が居ました。3,000mまで猿も登ってくるもんですね。

目を合わせないようにして、なんとかやり過ごしましたが、さすがに「威嚇されたり、とびかかってきたらどうしよう」と怖かった。汗。

 

悪沢岳を下っていくと、再びお花が出てきます。

マツムシソウ、ステキです。

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コルに降り、中岳へのトラバース道を行くと再びお花畑の道♪

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悪沢岳を振り返ると青空がたまたまでていました

この後は完全にガスに包まれ、遠くの雷の音を聞きながら小屋を目指しました

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中岳避難小屋で小屋泊

すっかり遅くなってしまいましたが、無事に中岳避難小屋に到着です

3,000mの山小屋で夕日と星空を・・・と狙ってきたのですが、夕方からずっと雨で夕日は見ることができず(T_T)

しかし、朝はオリオン座や赤石山頂近くに浮かぶ火星を見ることができました!

 

この日の小屋泊は私のほかは塩見・蝙蝠と歩いてきたタフな女性2名の方のみで、とても静かで快適でした

千葉の低山から北アルプスのマイナールートまでお話が出てくる、物知りな小屋番さんと山談義時間を楽しみました。

この小屋もまた泊まりに来よう!と思います。

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2日目、赤石岳

ヘッデン付けて4時に小屋を出発し、真っ暗でしたが中岳・前岳と立ち寄り、鳥倉へ下山する女性お2人に挨拶をして、荒川小屋へと出発しました

 

荒川小屋は人がたくさん!朝から中岳を目指して登って来る方も多く、また小屋前も賑やかでした

 

途中の水場で冷たい水を汲んで、荒川小屋を経て、大聖寺平を目指し広々としたトラバース道を進みます

千枚岳の肩あたりから日の出DSC_0501

 

大聖寺平からは稜線の冷たい風に吹かれながら、小赤石を目指して登ります

小赤石の手前のくぼ地は、バイケイソウチングルマのお花畑になっているようです

朝日を浴びるチングルマたちDSC_0518

 

赤石岳

大聖寺平からゆっくり上り返して、小赤石岳DSC_0523

 

稜線は結構風がでていたのですが、朝霧か光の加減なのか・・・

荒川三山方面をとった写真には不思議なベールみたいな、、薄い滝雲?がかかっていました

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赤石岳に到着

ようやく赤石岳!ちょうど団体さんが山頂で記念撮影してました

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聖岳と上河内岳、その奥にちょっと顔を出しているのは茶臼岳かな

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この看板(笑) 昨年の縦走の時は気が付かなかったwDSC_0537

 

そして、こちらがトンカツ方面・・・

広々とした大地が広がる百閒平とその奥が大沢岳、中盛丸山

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時計をみたらまだ7時前で、椹島13時バスは余裕をもって乗れそうなので、大好きな赤石避難小屋に立ち寄ることにします

 

「人生避難小屋 飲もうじゃないか」の手ぬぐい(1000円)、ちゃっかり購入しました

ほかにも、せんべいみたいにでっかい榎田さんのイラスト入りバッチが売られていて、おもしろかったです♪

 

晴天の赤石岳と居心地最高の赤石避難小屋で一息ついたら、下山とします。

歩いてきた荒川三山・小赤石、美しい3,000mの稜線歩き、息切れでヘロヘロでしたが本当に楽しかった!!

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椹島への下山

小赤石手前から富士見平・赤石小屋への下りに入ります

出だしは急なガレ場なので足元に気を付けながら慎重に下りだします

しばらくすると、写真のようなトラバース・ジグザグ道になり、沢との出会いが北沢源頭の水場です

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北沢源頭を見上げる(水場は写真中間あたり)

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途中桟橋もあるトラバース道を進み、富士見平へ

大きな赤石岳を仰ぐ

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赤石小屋ではバス時間調整のため、小屋近くの三角点を見に行ったり展望台で景色を楽しんだりして過ごしました。

小屋前のテーブルにある可愛らしい置物♪

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赤石小屋を出て、急なボッカ返しのある道なども経て、椹島に下りました。

時折風が吹き抜ける、日陰の多い、気持ちの良い樹林帯歩きでした。

そういえば、途中椹島5/5から3/5の看板までは見つけたのですが、2/5と1/5は見つけられず。。

 

11:40ごろ椹島に下山し、13:00のバスを待ち、14:10畑薙臨時駐車場発の毎日あるぺん号に乗り、白樺荘でお風呂に入り・・・

帰宅したのは下山から10時間後の23時前でした。。

 

南アルプス南部は遠い

でも、山が大きくて、歩くのが本当に楽しい!!

 

高山植物・稜線歩きの楽しみだけでなく、小屋番さんとの語らいの時間もある

居心地の良い山域ですね、南アルプス南部

 

山小屋・水場情報

  • 地図上の水場はすべてOKでした(①清水平、②千枚小屋から千枚岳への道にはいったところすぐにある水場、③中岳避難小屋から荒川小屋にいく途中にある水場は少し水が細いです、④北沢源頭)
  • 畑薙臨時駐車場から椹島までのバス代 3,000円を引いて、中岳避難小屋泊(寝具つき・自炊) 3,500円。小屋に水場はないので担いでいきましょう。

 

Course time

帰宅してカシミールで見てみたところ、GPSが2日目の分だけになっていました。。

1日目は8:30スタートで16:40小屋着。2日目は4:00スタートで11:45分頃椹島着です。

 

登りであっという間にバテバテになってしまったので、ゆっくり歩いています。