2014年は海の日連休と8月の夏休みの2回縦走に行きました。
今回は前半の海の日連休縦走の記録です。
七倉から三代急登のひとつ ブナ立尾根を経て稜線にあがり、
槍ヶ岳からは喜作新道、表銀座と徐々に登山者で賑わう山の都会!?に向かう
というコースで縦走しました。
実は槍ヶ岳から西岳に向かう途中、ザレ場で転倒し、登山道から10m程滑落してしまいました。
自分で処置もしましたが、たまたま夏山巡回をされていた山岳警備隊の方がやってきて、手当をして頂きました。更にはヒュッテ西岳、大天荘でも処置をして頂くこととなってしまいました。(今でも深く反省しています)
普通の登山道でもちょっとした不注意で事故は簡単に起こりえます。。また事故や自分以外の人にも迷惑がかかります。
鎖場や崖でなくとも、気を抜かず、注意して歩かないとダメですね。
1日目:4:10七倉 ~ 6:00裏銀座登山口 ~ 9:25烏帽子小屋 ~ 10:10烏帽子岳 ~ 烏帽子小屋(ランチ)11:25 ~ 14:20野口五郎小屋(小屋泊)
2日目:2:45野口五郎小屋 ~ 3:00野口五郎岳 ~ (ガスのため明るくなるのを待つ30分停滞) ~ 5:25東沢乗越 ~ 6:15水晶小屋 ~ 7:00水晶岳 ~ 7:40水晶小屋 ~ 8:10ワリモ北分岐 ~ 8:30ワリモ岳 ~ 9:00鷲羽岳9:20 ~ 10:10三俣山荘(ランチ)11:00 ~ 11:55三俣蓮華岳 ~ <巻き道> ~ 14:00双六小屋
3日目:2:20双六小屋 ~ 2:55樅沢岳 ~ 3:40硫黄乗越 ~ 4:30左俣乗越 ~ 6:05千丈乗越 ~ 7:15槍ヶ岳山荘 ~ 7:45槍ヶ岳 ~ 8:25槍ヶ岳分岐 ~ 9:05ヒュッテ大槍 ~ 10:40水俣乗越-<ザレ場で転倒・処置> ~ ヒュッテ西岳(傷の手当)12:50 ~ 13:35赤岩岳分岐 ~ 14:55大天井ヒュッテ15:10 ~ 16:10大天荘
4日目:5:40大天荘 ~ 7:05大下りの頭 ~ 8:00燕山荘 ~ 9:10燕岳 ~ 11:40中房温泉
さて、ここからは縦走の思い出の景色の紹介です。
七倉からヘッドランプをつけて高瀬ダムまで歩き、急登ではあるものの、非常によく整備されて歩きやすいブナ立尾根を朝からもくもくと登っていきます。
烏帽子小屋まで出たら、楽しい稜線歩きが始まります♪
左のとんがりが烏帽子岳です。右側は四十八池。ここは絵になる庭園ですね。
烏帽子小屋から少し歩くと、砂地にコマクサがたくさん咲いています。
白いコマクサも咲いていました。
烏帽子小屋に荷物を置いて、烏帽子岳まで散歩に行って、お昼休憩したら野口五郎小屋に向かいます。
野口五郎小屋まではさえぎるものがない稜線歩きになります。
ちょうどこの日は雷が鳴っていて、雨も降りだし・・・悪天候の日は怖いですね。急いで小屋に向かって歩いたのを覚えています。
ちなみに烏帽子側から歩いていくと、野口五郎小屋直前2分ぐらいまで、本当に小屋の姿が見えないです。
「本当に小屋があるのかな??」と思ってしまうほどに、見えないです。
2日目、水晶小屋に向かって尾根を進みます。
野口五郎岳からしばらくは「ごろう」→「ごーろ」の名前の通り、ゴーロ(大きな岩)だらけです。
鷲羽、水晶、赤牛とつながる稜線を眺めながら歩きたいなぁ、、、と思って裏銀座コースを歩いてきましたが、稜線は見事にガスかぶっていた(><)
水晶小屋に荷物を置いて、水晶岳へ
途中ガスが晴れて水晶岳の姿を見ることができました。
シコタンソウをみつけました。花びらに赤と黄色のドットがあります。
あいにくガスってしまい、眺望は楽しめませんでしたが、続々と登山者が登ってきていました。さすが百名山。
鷲羽岳を降りて、三俣山荘で休憩したら、双六小屋へ。
ライチョウの親子がみたくて、巻き道コースを歩くことにしました。
双六岳の斜面が遺跡みたいで、雰囲気がいいコースです。
そして念願の雷鳥親子さんに遭遇です!
登山道のど真ん中で、みんなで仲良く砂浴び
雷鳥ママはカメラ目線で撮影にこたえてくれました(笑)
こどもたちはピヨピヨ言いながら雷鳥ママの真似をして砂浴びしていて、とっても可愛らしかったです。
2日目は双六小屋でテント泊に。
3日目は西鎌尾根から槍ヶ岳を目指します。
海の日連休ごろは、まだ少し登山道にも残雪が残っていると思います。
2日目に歩いてきた、鷲羽、水晶の方面
西鎌尾根は比較的なだらかで歩きいやすい尾根でした。
槍ヶ岳山頂です
ヒュッテ大槍までの道は、少々切り立ったところを歩くので、緊張します。
向かいの稜線に西岳とヒュッテがあります。
この後、白いザレ場のところで滑落して、運悪く額と顎、左肩、左太ももを切る。
以降、帽子を深ーくかぶり、なるべく人目につかないようにひっそりと歩きました。
計画ではヒュッテ西岳でテント泊でしたが、小屋番さんに「怪我をすると、翌日痛みや腫れが出てくることが多いから、歩けるうちになるべく歩いたほうがいい」と言われて、大天荘を目指すことにしました。
(下山は中房温泉の予定でした。一番早く標高を下げる方法は、来た道を戻り上高地に降りるコースでしたが、さすがに滑落したばかりのコースを戻る勇気は起きませんでした。)
ちなみにヒュッテ西岳にはハーゲンダッツのアイスがあるとのことで、これを楽しみに歩いてきました。
怪我はしてしまいましたが、アイスはしっかり食べて、頭を冷やしてから次の大天荘を目指すことにしました。
西岳まではハシゴやザレがある登山道でしたが、ヒュッテ西岳から大天井ヒュッテまでの喜作新道はなだらかなコースに。
怪我をしていたので、歩きやすい道になり少々ほっとしました。
途中、大天荘で停泊して、登山者の様子を写真に収めているという、カメラマンの方に出会いました。
怪我した人が出てきてびっくりしていましたが、「ボロボロだけど山を楽しんでいるのがわかる!」ということで、何枚か写真を撮っていただきました。
ふつうにボロボロじゃないときに撮ってもらいたいものです~。とほほ。。
喜作新道を歩いていき、大天井ヒュッテで大休止してから、超低速へろへろモードで大天荘へ登りました。
大天荘のテント場。お花畑のある所にテントを張ることができました。
テント設営後、小屋番の方に、玄関先で入念に消毒をしていただきました。
他の宿泊客の方々の「うわぁ。。」という表情に「夏山を楽しみにきたのに、良くないものをお見せてしまいスミマセン」と申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
4日目。朝焼けの槍ヶ岳を眺めてから下山。
燕山荘に向かう途中の斜面。一面のコマクサ!!
この縦走の最後のピーク、北アの女王 燕岳に向かいます。
ごきげんそうなイルカ岩と槍ヶ岳
歩いてきた裏銀座の山々
中房温泉への下りは、絶対に転倒しないようにと慎重に、慎重に下りました。
下山後、中房温泉でお風呂に入ってリフレッシュしてから帰還しました。
おまけ:
高速バス待ちの間、穂高神社に立ち寄り、厄除けのお守りを入手しました
神社には美しいニワトリがお散歩していて、ちょっとびっくり
多くの反省とともにロングコースを楽しんだ、銀座めぐりの夏でした。
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