山で過ごす時間

wanna enjoy mountains 🍀🍁🌼🗻

2017/9/14-9/16 上高地より、常念山脈 最北端の唐沢岳へ②(大天荘から餓鬼岳小屋、唐沢岳)

1日目の記録はこちら

 

 

2日目。初日に大天荘まで行くことができたので、2日目のうちに唐沢岳を目指すことにします。

夜の間、ずーっと強風が続いていて、23時ごろからは1時間置きに目が覚めてしまうような状態ではありましたが、予定通り3時に起きて4時すぎ出発とします。

 

大天荘~燕山荘~燕岳・北燕岳~東沢乗越

前日冷えたようで、歩いていると霜柱が。

大下りの頭への上り返しの先で日の出。

歩いてきた大天井岳からつづく稜線を振り返る。

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朝日を浴びる裏銀座の山々

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朝から風が冷たく、またしてもヤマケイモニターキャンペーンで頂いたホグロフスのリザードⅡジャケットが大活躍。

(もう「重い」とか文句は言いません。苦笑。)

 

大下りの頭以外は大きな上り返しがないので、たんたんと歩いて燕山荘に到着。

紅葉が進む、燕山荘のテント場

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なんと喫茶は5時からOpenしているようなので、テラスで優雅にミルクティーを頂くことにしました。

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休憩していたら行列が燕に向かい始めました。

ヘルメットかぶっているので、もしかしたら餓鬼に行くのかな?と思って聞いてみたところ、やはり餓鬼岳小屋に向かうとのこと。

燕・北燕で一緒になりましたが、先に北燕を降りて先行させていただく。

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北燕山頂からの1枚

このまま稜線を進むのではなく、登ってきたところを降りて(戻って)東沢乗越への下りに向かいます。

(※右側の草地に道が見えています)

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結構植物が生い茂っていて、ストックが使いにくいような箇所もあります。

タカネナデシコが咲いていたので1枚

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東側の草地のトラバースを抜けて、また稜線に復帰したらすぐに東沢乗越への下りに入ります。

入口はこちら。

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これから向かう餓鬼岳・唐沢岳への稜線を確認

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途中斜面一面がチングルマという場所がありました。夏の時期にも見てみたいものです。

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東沢乗越への道は、かなり長い約500mの下りです。

初めて歩いたことも影響しているとは思いますが、降りても降りても、まだ道が続いている…という感覚です。

餓鬼から燕に向かう人は、かなり大変そうだな・・・と思いながら歩きました。

 

下って、下って、東沢乗越に到着。ここで一息。

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東沢乗越~餓鬼岳小屋

東沢乗越からは、しばらく樹林帯の登りとなります。

燕岳の稜線から東沢乗越への約500mの下りと比較すれば、登り返し約250mの標高差なので、だいぶ短く感じます。

餓鬼岳小屋までの樹林帯では、倒木を乗り越えたりする箇所もあるので、巨大ザックだとなかなか苦労しそうです。

 

笹の道を登っていくと、再びハイマツ帯に出ます。

東沢岳のピーク下に小さな広場があり、休憩できます。

ちょうど休憩されていた方がいたので、少しお話しましたが「東沢岳の山頂には何もないよ」とのこと・・・。

なかなか来れない場所なので、せっかくなのでザックをデポしてひと登りとします。

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東沢岳山頂からは歩いてきた(降りてきた)燕の稜線と燕山荘がよく見えます。

餓鬼側からの登り返しは、なかなか体力を要しそうです。

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東沢岳から少し樹林帯を進むと、楽しい岩場歩きとなります。

写真のような岩峰が何度も出てきますが、いずれも右か左かから巻いて歩いていくコースになっています。

大下りの頭~燕山荘までの間よりも、たくさんの不思議な自然の造形に出会うことができます♪

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上の写真の遠くに将棋の駒みたいなピークがありますが、2644ピークと思います。

2508ピークから鞍部に降りたら、このピークに直登はせずに樹林帯のトラバースに入ります。

(カシミールでダウンロードした25000分の1地図とルートがだいぶ外れていたので、画面キャプチャーをアップしておきます。)

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なお、トラバース道は眺望もなく地味にアップダウンが続くのでなかなか堪えます。

歩いてきた道を振り返るとこんな感じです。西側斜面をトラバースしていきます。

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また、途中大きな一枚岩の横を通り抜ける場所もあったりします。

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トラバース道を抜け、再び岩峰の稜線に上がると道標があります。

個人的には道標の近くにあった、この雷鳥さんみたいな岩のほうが気になりました。

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再び樹林帯に入りながらもアップダウンの道を進んでいくと、山と高原の地図の「ハシゴ・桟橋多い」の場所に出ます。

うわさに聞く「宙に浮いたハシゴ」を発見!

実際にこの上を通りますが、安定しているので大丈夫です。

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桟橋地帯を抜け、ウラシマツツジの紅葉を楽しみながら歩いていきます。

餓鬼岳小屋は餓鬼岳の山頂直下で、こちら側からみるとちょうど木に隠れているので、ちょっと見えにくいかも。。

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11時代に無事に小屋にたどり着くことができたので、テントを設営してお昼ご飯を食べたら、予定通り唐沢岳ピストンに向かうこととします。

燕山荘からきた奥のテントの方も、これから唐沢岳に向かうとのことで、ちょっと安心。

※テント場は4-5張ぐらいの非常に限られたスペースです。

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餓鬼岳小屋~餓鬼岳~唐沢岳

小屋の入口前に、餓鬼岳・唐沢岳への案内標識があります。

比較的なだらかな砂地の道を登っていくと、餓鬼岳山頂へ

まずはここでお昼ご飯とします。

※小屋から餓鬼岳をトラバースでスキップするルートは通行止めです。

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山頂から唐沢岳へとつながる稜線を歩いていくと、再び樹林帯に入ります。

こんな池もあったりします。

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コマクサの展望台からは、餓鬼のコブ(右側のピーク)に向かって急なザレ場を下っていきます。

目指す唐沢岳(中央左)のピークまではアップダウン続きです。

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唐沢岳への樹林帯は道が柔らかいのが歩いていてわかります。

まだまだこちらのほうに足を延ばす登山者は、あまりいないのかな。

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樹林帯の終点かな?とも思ったけど、普通に左側に道が切り替わっただけでした。

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徐々に山頂への急登が始まります。

ここは登りでは特に滑って苦労した急なザレ

(手ブレと急すぎて向こうがうまく撮れなかったのとで、まるでフラットな道に見えますね。。)

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三点支持で登っていきます。

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最後にコマクサの葉っぱの残るザレ場の斜面を登り切って、ようやく唐沢岳山頂へ。

(ここでテント泊の方と合流)

雲海の向うは、さえぎるものがない、大展望です。

北鎌尾根を従える槍ヶ岳、先日歩いた水晶・赤牛・薬師岳裏銀座の山々、立山・劔、針ノ木・蓮華岳、鹿島槍・・・。

アップダウンやザレ場など、餓鬼岳からの道のりは、なかなかなものでしたが、素晴らしい静かな展望台に感激でした。

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歩いてきた”なかなか堪える道”を思い返すと、テント場に戻るのが・・・になってしまいますが、時間も時間なので30分ほどのんびりしたら来た道を戻ることにします。

 

※山頂直下は、写真の白いザレ場を通ることになります。

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途中、餓鬼のコブで休憩して、餓鬼岳に帰還。

もどってきたら燕岳でお会いしたツアーの方が山頂にいらっしゃったので、少しお話。

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小屋に戻って、唐沢岳行ってきたことを報告して、テント場に。

 

テント場では、唐沢岳でお会いしたテント泊の方に、帰りのバスについて教えていただきました。(いろいろご親切にありがとうございました)

普通に登山口からタクシー呼んで帰ろうかなと思っていましたが、国営アルプスあづみの公園まで歩けば巡回バスがあるとのこと。

Softbankの電波が入るようだったので、ネットでいろいろ調査して就寝 zzz

 

Course information

  • 大天荘から燕・北燕までは非常に歩きやすいコースです。北燕~餓鬼岳、餓鬼岳~唐沢岳はアップダウンや桟橋・ハシゴ・ザレなど体力を要するコースとなっています。また歩いている人も少ないです。
  • 北燕以北について、樹林帯や草地は、植物が繁茂していてちょっと歩きにくいかもしれません。
  • 餓鬼岳~唐沢岳は、アップダウンに加え、歩きにくい砂地やザレの急斜面、三点支持で登らねばならない箇所などあります。体力と相談してのアタックが良いと思います。

 

  • 燕山荘:水は合戦尾根側の売店で購入できます。外トイレはテント場内にあります。紙は持参。
  • 餓鬼岳小屋:テント+水(消毒した雨水)で800円でした。トイレは土足厳禁・紙は持参。テント場と小屋はサンダルでもOK、5分ほどでした。

 

arr. dep. brk.  
- 4:06  - 大天荘
5:58 6:07 0:09 燕山荘
6:32 6:35 0:03 燕岳
6:43 6:53 0:10 北燕
7:59 8:08 0:09 東沢乗越
8:39 8:47 0:08 東沢岳
11:01 11:41 0:40 餓鬼岳小屋(テント場)
11:45 12:03 0:18 餓鬼岳
12:43 12:43  - 餓鬼のコブ
13:52 14:17 0:25 唐沢岳
15:21 15:24 0:03 餓鬼のコブ
16:17 16:22 0:05 餓鬼岳
16:25 -  - 餓鬼岳小屋(テント場)
Total 12:19 2:10 (hours)

 

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