1日目の記録の続きです
雨は夜のうちにやんだものの、色々悩んだ末、笊ヶ岳で南アルプスと富士山を眺めたら、椹島のテント場に行き濡れた荷物を芝生広場で乾かすことにします
いや、テントの前に兎にも角にも、東京への帰りのバスの予約をしなければ・・・汗
所の沢越~布引山
3時にテント場を出ました
所の沢越まで戻り、布引山への登り斜面に取り付きます
ここから先、ピンクテープはほとんどなくなり踏み跡を追いかけての登りでした
暗い中歩いていたので何度も立ち止まり、確認しながらとなりました
この区間は明るくなってから歩いたほうが良さそうです(特に初見の場合)
出だしの所の沢越では出だしから何度も登り下りを繰り返し・・・
100m登った先の広場で、さらにぐるぐるぐるぐる・・・・(30分)
※最初の小さなピークは、登ると小さな白い看板があります
この場所は広場になっていて、背の低い幼木が生い茂っています。
時折出てくるワイヤーとまばらなピンクテープを頼りに、山梨側を意識して歩くようにしつつ、幼木をかき分けて広場を抜けるのですが、気が付いたら逆走していました。
「何かおかしいな」と思ってGPSを確認して逆走が確認できたのですが、危ないところでした。
広場を抜け、尾根に乗った後は道はわかりやすくなります
布引ガレのほうからは水の流れる音が聞こえますが、水流はだいぶ下のほうで水場はありません
(気温が高く暑かったので「残念。。」と思った。。)
布引山への登り途中で山梨側の景色を仰ぐ
布引山への登りを振り返る
最後は傾斜がゆるやかになり、老平からの登山道との合流直前でちょっとした藪漕ぎに
破線ルートを抜けて一般登山道と合流したら、かなり歩くのが楽になりましたw
かなり時間がかかってしまいましたが、6:20に布引山に到着
布引山~笊ヶ岳
布引山の先にはテントが張れそうな広場がありました。3-4張りは入るかな?
笊ヶ岳への道で老平からの単独の方にお会いしました
笊の山頂で朝日を見たそうで、昨日の雷雨でやられたので今日は早く降りるとのこと
私も早く降りよう。。
笊ヶ岳への道が始まる。明るく美しい小路に感激!!
ゆるやかな尾根道を進み、いったん下って、笊への登り返し
2日目も疲労であまり登れませんでしたが、7:25に無事に笊ヶ岳山頂に無事到着
笊の山頂では、南アルプスの大展望が待っていました!
上河内、聖、赤石岳の稜線です
そして、笊ヶ岳の山頂道標と、ちょっと隠れてしまいましたが小笊、雲海に浮かぶ富士山
晴れて気温が上昇したためか、このあとカメラのレンズが雲ってしまい、写真取れず。。
塩見から先の南アルプス北部の山々も良く見えていました。
初めて来た笊ヶ岳、想像以上に素晴らしい展望台で感激でした!
天気がいいので静かな山頂で少しのんびり景色を楽しんでから、椹島への下山路に入ります
笊ヶ岳~椹島下降点~椹島
途中の見晴らしがいいところでカメラ復活
赤石岳と荒川三山と伝付峠へと続く尾根
赤石岳。前週に歩いた北沢源頭、富士見平、赤石小屋、大倉尾根を一望。
出だしはシダの道
トレースは明瞭で、ここから先はピンクテープが豊富です
樹林帯を抜け、だんだん道幅が広くなり「林道だったのかな?」と思うようなガレの中を下っていきます
ガレの終了点(樹林帯に入るところ)には、ペンキマークと赤やピンクのテープがぐるぐる巻きになった木、看板があるので、よほどの見落としがなければ問題なく樹林帯に入れると思います
その後、幕営跡のある広場を抜けてこのガレを横断します
ペンキの案内にそってガレ場を横断
向かいの草地をジグザグに上って、写真左手側にトラバースしていくと、地図で破線になっている「6本の沢と尾根の登下降を繰り返す非常にハードなコース」のトラバース道に入ります
事前にinternetで調査していた時に、オーバーハングの通過もあるかなり厳しいコースというブログ記事を見た記憶があり、ここからカメラはザックにしまってしまったので写真はありません
沢6本を越えるトラバース箇所は、多数の水場があるので水には困りませんでした
沢を越える前後などで急斜面の登下降が出てきます
ザレ場の急斜面を降りて沢に降りるような、少々危ないトレースがあるような箇所では、ちょっと上をみて迂回路がないか確認してから進むようにしたほうが良いと思いました
(1箇所、沢に下った後で迂回路の高巻き道に気づいたことがあってからは、確認してから通過するようにしました)
長い沢越えトラバース道を抜けると道標のある広場にでます
そこからわずかに上り返したら、あとは椹島への急な下りの道です
長く続く急な下りに「いつ終わるのかな」と思いつつ、車道に降りるまでもくもくと下山
ピンクテープと踏み跡を追いかけてきたのですが、車道に降りるところは登山口の案内板がない変な箇所に降りて出てしまいました。。汗
椹島に降りたら急いで、毎日あるぺん号に電話 (椹島ではSoftBank 3Gの電波が入ります)
残念ながら畑薙から新宿への明日のバスは満席と断られる。。
次に、しずてつジャストラインに電話したところ、こちらは空席OK!
帰路を確保できて、一安心。。
テントの受付は13時からで、お土産や食事ができる建物の向かいでの受付となります
入浴付き、ロビーでの休憩・読書OKで1,000円はありがたいですね
私のテントはちょっと右側の灰色とグレーのテント(いつものBig Agness Fly Creek ULX1)
テント場であった女性の方に「テントかっこいいですね」と言われて、ちょっと嬉しい
テント場の温かい芝生に、初日の雨でじめじめになった荷物を広げて干しながら、のんびりお昼ご飯
・・・を食べていたら、雨が降り始めた。。
「せっかく干し(に降りてき)たのに~」とすごいダッシュで洗濯物を取り込みに戻ったのですが、その鬼気迫る単独行者を見ていた方にお声がけいただく(感謝)
(いろいろお話させていただき、おかげ様で楽しい時間を過ごすことができました。ありがとうございます。)
椹島といえば、レストランで食事をしたりバスを待つだけの通過点のような場所になっていました
14時の最終バスが出発したあとの椹島は、静かで居心地のよい場所でした
白幡史郎写真館(入場料200円)にて南アルプスの写真をゆっくり鑑賞したり
テント・宿泊受付のロビーでTJAR望月選手の本を読んだり
テント場の先の水辺の広場に散歩に出かけたり
登山道では暑さと雨に降られて辛かったですが、 のんびり過ごせる場所に来れてよかったな。 と素直にそう思いました。
椹島から畑薙ダムへは?
さて最後になりますが、このあたりのエリアを知る方は気が付いているかもしれません
「ここでロッジに泊まらないと、畑薙ダムへの東海フォレスト送迎バスに乗れないのでは?」
4泊の縦走の予定がだいぶ短縮になったのと、しずてつジャストラインまでかなり時間ができてしまうので、3日目は椹島から白樺荘まで歩くことにしました
(コースタイムで7時間になっていましたが、テントの受付の人に「6時間もかからないと思う」と言われ、ほんとかな?と思いつつ3日目も延々と歩くのでした)
幕営適地・水場
- 布引山山頂からちょっと笊ヶ岳方面に歩いた広場(3-4張り)
- 笊の山頂近く(1張りぐらい?)
- 椹島下降点を下り崩壊地を横断する箇所の横断手前の広場(広い、焚火あとあり)
- 上記幕営適地に水場はなし。水場は椹島下降点のさきの「沢6箇所」トラバース
椹島のキャンプ場
- 受付は13時から。レストラン・売店の道路はさんで向かいの棟
- お風呂は16時-19時 (シャンプーなど あり)
- 水場は自炊棟にあります
- レストラン・売店は14時でいったん閉店、その後16時-20時で営業
- 白旗史郎写真館の入場券(200円)はレストラン・売店棟のレジで購入
その他、注意点・気になったこと
所の沢越~布引山ガレが見える手前までの区間は踏み跡だより。ピンクテープが少ないのでルーファイ注意
最終日3日目の記録へ。。