朝だけ晴れて、昼になると雨が降り出すお盆休みでした
天気は微妙かなと思いつつ、予約していた畑薙行きの毎日あるぺん号にのり静岡へと向かいました
天気がよければ沼平から笊ヶ岳・伝付峠を越え、白峰南嶺を北上し、農鳥小屋から熊の平へ。さらに塩見岳に立ち寄り蝙蝠尾根で二軒小屋に下山。というルートを考えていました。
あとから冷静に考えると、日々ロングコースになるので夕立のリスクが高く行動時間が限られる夏に実行するのは、かなり厳しい行程でした。。
今回は笊ヶ岳までとなってしまいましたが、深い緑の中をルーファイしながら進み、尾根道では南アルプス南部の大きな山々をどーんと横に眺めることができる良いルートを見つけることができたので大満足です。
次は秋にでもまたチャレンジしてみたいと考えています。
それでは、まず1日目の記録です。
所の沢越まででお会いした登山者は1名のみ。。
沼平~池ノ平
まず「青薙山の取り付き」はどこにあるのか?
沼平ゲートを出発し椹島方面に30-40分歩いていくと、茶臼小屋方面への入口となるバス停と畑薙大吊橋があります。
青薙山の登山口はさらにそこから40分ほど先に車道を進むとあります。
左の電柱に「No. 166」と書いてあるサイレンを畑薙湖側に見つけたら、その反対側に登山口の階段があります。
こちらがサイレンの反対側にある登山口です
手すりのある階段を登ったら急登の始まりです
踏み跡・マークはしっかりしています
水場のある池ノ平まで、登山道は明瞭ですが、1箇所巡視線と思われる道との分岐があり注意が必要です。登りの場合は右手の道に進めばOKでした。
途中ケーブルの補助あり
人気の少ないルートなので、人工物を見つけると安心します。。
出だし600mほど一気に急登を越えると傾斜は落ち着き、池ノ平へのトラバース気味の道になります
トラバース道で笊を目指しているという単独の方にお会いしました。初日は稲又山か所の沢越で幕営予定とのことで、同じ方面に歩いている方にお会いして少しほっとする。
トラバース道を100mほど登り、池の平へ到着
池ノ平~青薙山
池ノ平の冷たくておいしい水場!!ここで飲料水補給
広場になっており、幕営適地です。
池ノ平からはピンクテープを追いかけていきます
所の沢越まではテープの数が多く、ありがたいです
左手側の赤崩の崩壊地を眺めながらガレの淵をしばし歩いていきます
奥のピークが青薙山っぽいです
「おそらく、午後には天気が崩れるだろう」と思ってたくさん写真を撮りました
茶臼岳、上河内岳の稜線にはすでに重たそうな雲がかかり始めている。。
途中、踏み跡がシダに埋もれている広場がありましたが、ピンクテープを追いかけて問題なく通過
樹林帯は写真のように踏み跡が明瞭についています
歩いてみた感触、そこそこ固い踏み跡なので、登山者はそれなりに歩いているんだろうな。。と思いました
再び南アルプス主稜線
下にオレンジ色の畑薙橋が見えています
青薙山まではゆるやかな道がつづきます
しばらく進むと突然広場に遭遇。。
あれ、道はどこだ!?(ピンクテープを探して確認しました)
幕営適地かな?
広場から少し足を進めると青薙山山頂にでます
池ノ平の水場からコースタイムで約3時間の場所です
青薙山~稲又山
青薙山で休憩して再出発した直後、ついに雨が降り出してしまいました
レインウエアを着てカメラはしまってしまったので、ここからは写真がありません。。
稲又山までの道は比較的平たんで、写真のような踏み跡が明瞭な樹林帯の道が続きます
途中1箇所、ヤセ尾根を幼木かき分けながら進んだ場所もありました。
注意しないといけないのは、稲又山から所の沢越への下りだしポイントの確認です
青薙山のほうからくる場合は、山頂手前で→ペイントだらけの木を見つければ、まずは大丈夫かなと思います
青薙山から稲又山山頂へは尾根沿いに歩けばOKなのですが、稲又山から所の沢越へ行くためには、いったん歩いてきた道を少し戻ってから山梨側斜面をトラバース下降となります
山梨側への矢印が3つぐらいかかれている木があり、ここからピンクテープを追いかけながら慎重に切り抜け、尾根に復帰しました
稲又山~所の沢越(テント泊)
稲又山を出たら所の沢越まで400mの下りです
しばらくは尾根沿いなのですが、再びシダが生い茂るピンクテープ追いかけで進む広場にでます。
このあたりからは雨が強くなってきたので、ただただ必死に歩いていました。
下っていくと突然小屋跡(トタンの残骸が結構な範囲で広がっている広場)に出ます
広場ということもあり、一瞬「道、次どこ?」という感じになりますが、踏み跡探してここも切り抜けます
所の沢越には指導標があり、静岡側に5分ほど下っていくと水場と幕営適地の広場に出ます
テントは3-4張りは入ると思います
ここの水場も冷たくて美味しかったです♪
雨の中、テントを設営し、靴に新聞紙入れて、ガスバーナーつけてお湯飲んで着干しして・・・夕方までは濡れたものを乾かす時間となりました
雨は夜20時ごろまで止まず、明日以降の縦走は短縮することをここで決めました
伝付峠まで行って翌日奈良田側に降りるか、二軒小屋に降りるか、笊の先から椹島に降りるか、、、いろいろ悩みながら就寝。。。
幕営適地・水場
- 池ノ平(5-6張り?、水場あり)
- 青薙山山頂近くの広場(広い、水場なし)
- 稲又山(山頂は1張り程度、水場なし)
- 所の沢越(3-4張り、水場あり)
その他、注意点・気になったこと
- 踏み跡は明瞭ですが、時折シダや幼木をかき分けながら進まないといけない場所もあります。とにかく踏み跡とピンクテープを追って歩きました。
- 水場が平たんな湧き水なので、水を汲むときは、プラティパスよりペットボトルやコップのほうが汲みやすいかな。と思います。