山で過ごす時間

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2017/11/3-11/4 晩秋の白峰三山

 南アルプス縦走を満喫した今年、登山シーズンの最後はあの縦走では周ることができなかった、白峰三山としました。

 

<注意>

  • 大門沢小屋のすぐ下の木の橋が流されてしまっています。渡渉となりますが、ルートは自己判断となりますので注意が必要です。(ひざ下ぐらいまでは水につかります)
  • 広河原へのバスは11/5で終了。北岳の小屋も併せて終了しています。
  • 写真で見ると雪はほとんどありませんが、いつでも雪が降る3000mの高山です。また地面はところどころ凍結してスリップしやすくなっています。万全の準備で無理があればすぐ引き返すつもりでいくことになると思います。

 

新宿から甲府へは高速バスで行き、駅前のビジネスホテルに宿泊。

4:35の甲府~広河原バス(2,050円)で広河原の登山口まで向かいます。

 

北沢峠へのバス行列を横目に6:30過ぎ頃、広河原を出発。

まずは、すっかり小屋締めモードの白根御池小屋。

ソフトクリームは売り切れでした。。

稜線の小屋で水をもらえるかわからないので、ここからひとまず水1L担ぎます。

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御池と鳳凰三山を背景に草滑りコースを登っていきます

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八本歯の細かいギザギザ尾根を眺めながらダケカンバの中を登っていき、稜線へ。

雪はほとんど溶けてしまっていましたが、日陰には一部凍結がありました。

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小太郎山と甲斐駒、八ヶ岳

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北岳肩の小屋には、衝撃のドラム缶氷

北岳肩の小屋は11/1までの営業で、小屋は無人でした。冬季小屋、冬季トイレあります。

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今年の梅雨に来たときはレモンクリーム色のシャクナゲがきれいだったなぁ、なんて思い出しながら、北岳肩の小屋から山頂を目指して登っていきます。

山頂への最後の道、10名ぐらいがいて、11月でしたがそれなりに賑やかでした。

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北岳山頂

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晩秋の澄んだ空気の景色はいいですね

 

北岳山頂からのボーコン沢の頭と紅葉の峰々の先に浮かぶ富士山の景色

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さて、北岳山頂からは稜線コースで北岳山荘に向かいます

※トラバース道は通行止めです

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北岳山荘はこの週末まで営業でした。

少し風が強かったので、小屋付近で風をよけながらお昼ご飯休憩に。

この先、営業小屋は終了しているので、ここからは+2L水ボッカします。

 

白根山への途中で振り返ると、甲斐駒・鳳凰三山を従えているような北岳が楽しめます

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白根山を通過し、振り返る

北岳、甲斐駒、仙丈ヶ岳。どれも個性的な山容で楽しいですね。

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白根山から間ノ岳の間は、周囲の山々の景色を楽しみながらの気持ちのいい稜線歩き。

 

特に、南アルプス縦走をした今年。

歩いた山や長ーい尾根(仙塩尾根ですね、笑)、縦走中に出会った方々のことを思い出し、懐かしい気持ちで歩きました。

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9月に歩いた仙塩尾根

 

白根山から、ほどなくして間ノ岳に到着。

北岳も大好きなんですが、広々とした間ノ岳からの景色が特にお気に入りです。

 

そういえば。なぜか…11月にしか来たことがなくて、いつも誰もいません。。

持ってきた望遠レンズで名峰たちをズームで。

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間ノ岳からの仙丈ヶ岳北岳

 

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間ノ岳からの北アルプス(穂高連峰槍ヶ岳鹿島槍・五竜・白馬)

 

中央アルプス。手前の低山の紅葉真っ盛りの光景に目が行きます。

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そして、南アルプス南部方面

実は、9月の南アルプス縦走までは、南アルプス南部の山は塩見岳しか特定できていませんでした。。

歩いた今、聖・赤石・悪沢・塩見・・・全部見えているのかな?と・・・思えるようになったことが、非常に感慨深いです。

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そして、なんといっても間ノ岳からの大きな富士山!

日本一!!

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ひとしきり景色を楽しんだら、間ノ岳から農鳥小屋へのガレ場の下りとなります。

ここからは、ペンキ案内がすごい。

 

→ノウトリ

→ノウトリ

→コヤ

 

→ノウトリ」の流星群 です。

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この農鳥小屋と農鳥岳の稜線も絵になりますね

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ガレ場で転倒しないよう慎重に下って、下って・・・農鳥小屋

 

すでに営業終了

当初ここにテントを張る予定でしたが、日曜日の予報が風速27m/sととんでもない予報でしたので、とにかく農鳥岳は越えて樹林帯にビバークとします。。

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西農鳥への登りの途中で間ノ岳、農鳥小屋を振り返る

あちこちスプーンで削られたような複雑な山肌を、ジグザグに下ってきました

三国平へのトラバース道も確認できます

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西農鳥岳を振り返る。複雑な岩峰ですね。

登山道は岩峰ではなくトラバース道なのですが、少々岩場歩きもあります。

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なだらかなトラバース道を登っていくと農鳥岳

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農鳥岳

これで3回目ですが、初めて晴れているときに来ることができました。

北岳から農鳥岳の3000mの峰々をつなぐ稜線歩き、景色を楽しみながら歩くことができてよかったです。

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農鳥岳より北部の景色

塩見岳悪沢岳赤石岳の山肌がはっきり見えるようになってきました。

来年は白峰南嶺に行きたいなぁ。

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大門沢下降点

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2日目の帰り道。大門沢すぐ下の橋。。。ロープの位置でわかりますが、右側下流橋が流されています

※少し上流の岩を伝って対岸に渡りました。思いっきり沢に入りましたが、ゲイターのおかげで靴は浸水せずにすみました。。

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広葉樹帯はオレンジ色の紅葉が見ごろでした。

落ち葉で登山道が見えにくくなっているので、道を外さないように要注意です。

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砂防工事をやっていたところ

ここも橋がなく、目印もないので、適当に渡渉しました。。

橋掛けるか、なにか目印がほしい。。

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10時ごろ奈良田の湯に下山。

次の13:55のバスまでかなり時間がありましたので、女帝の湯、白幡史郎写真館、歴史資料館、吊橋わたって対岸にある公園…と奈良田の集落をぶらぶら散策してすごしました。

 

新宿への帰りは、奈良田温泉から飯富ふれいあいセンターまで1000円(ザック200円込み)で移動し、飯富から新宿への高速バス(身延~新宿線)で帰還しました。

 

飯富ふれあいセンターのバス停と、高速バスの飯富バス停は同じ場所にあります。

また、近くにコンビニやコメリがあるので時間つぶしもできると思います。

 

 

これで今年の登山シーズンはひと段落です。

私自身にとっては、今年は南アルプスの年でした。

 

あ・・・そろそろ鳳凰三山にも行きたいなぁ。。