鏡平でのドローン撮影から始まり、双六台地を駆け抜け、屏風絵のような槍ヶ岳に迫る映像。
テレビで味わった臨場感を実際に見に行こう!と思い、このコースにしました。
(双六岳は未踏ではありませんが、以前は山頂でガスが出てしまい、ちょっと微妙でした)
まだ歩いたことがない赤牛岳から黒部湖へと繋がる、読売新道もコースに取り入れ、2泊3日で歩いて来ました!
計画では、三俣山荘と奥黒部ヒュッテ(お風呂目的)でテント泊でしたが、2泊目は諸事情(・∀・)により平乃小屋泊となりました。
まずは1日目。
新穂高温泉〜鏡平〜双六小屋〜(稜線コース)〜三俣山荘
朝から雨でした。。
しかし天候回復予定でしたので、毎日あるぺん号を降り、混み合う登山指導所でレインウエアを着て、ためらわずに出発です。
小池新道入り口までに雨は止みました。
途中2箇所ほど、登山道が沢になっていましたが概ね問題なしでホッとしました。
さらに、登りはじめてすくに、高天原に行くという2016 TJARの選手に会いました。
すごい勢いで登っていて…スピード勝負でしょうから、あまり声かけちゃまずかったかもしれませんね。。反省。。
いつもどおり、黙々と歩きながらイタドリヶ原、シシウドヶ原を経て鏡平へ。
雨上がりで涼しかったのと、非常に歩きやすい登山道のおかげでバテずにかき氷屋さん……いやいや鏡平山荘まで歩けました。
久々のかき氷注文だったようで、小屋の方がなんだかはしゃいでいる姿が嬉しかったです♪
「しばらく注文が無かったから、氷が凍りついて(笑)フリーザーに張り付いてる!」といったようなことをおっしゃてましたw
宣伝みたいになりますが、氷がフワッフワで幸せな気分になります。オススメです(^-^)
鏡平からは弓折乗越に上がり、そこからは稜線歩きになります。
弓折乗越出てすぐにライチョウ親子に遭遇しました!
双六小屋でランチにして旅の目的地のひとつ。双六岳へ。望遠レンズで岩と平原の1枚。
晴れてよかった!
その後、丸山、三俣蓮華岳を経て三俣山荘へ。
わたしのテントは右端のBig Agnes Fly Creek UL1EXです。
Six moon designs Luner Solo LEは場所取るので、夏の北アルプステント泊はちょっと気まずい。。
なお、近くの学生達が事あるごとに某議員のモノマネ「違うだろ〜〜!!」を連呼していた(笑)
山の上でも、地上の奇妙なギャグは活きるものですね。
夕暮れの鷲羽岳
登山を始めたばかりの頃、北アの旅と称して同じコースを歩いた時は、荷物が重かったのもありますがバテバテで、双六からは巻道に逃げても新穂高から10時間かかりました。
今回は焦らず楽しみ8時間。成長したなー、自分。
2日目。
三俣山荘〜鷲羽岳〜水晶岳〜赤牛岳〜平乃小屋
4時すぎ。朝日は高いところで見たいので出発。
鷲羽岳は見た目の迫力はすごいですが、道の整備がよく歩きやすい。
水晶岳手前に池やお花畑があったのは、すっかり記憶から消えてました。
水晶岳より来た道を振り返る。
遠くが槍穂、右奥の三角は笠ヶ岳で、この間に焼岳、乗鞍岳、御嶽山
そして複雑な水晶岳の岸壁。
右側は祖父岳で、雲の平につながっています。
この下に、日本の秘湯
高天原温泉があるよ
♨︎
なんということでしょう。
山奥にポツンと仕掛けられた誘惑のささやきが(笑)
しかし高天原は予約していません。
温泉に後ろ髪ひかれつつ、高天原山荘の赤い屋根を眼下に赤牛岳に向かいます。
なお、ここから高天原への下りはザレザレの急降下&沢歩きで結構大変なので、、、
赤牛岳はこのエリアで1番素敵な山です。
赤牛岳より来た道を振り返る。
歩いて来た赤い尾根。
途中ゴーロ帯もあります。
必ず逆光になる、赤牛岳。。
あまり早くテント場についてもヒマになってしまいそうなので、ラーメンを食べて、コーヒー飲んで、のんびりしてから、黒部湖を取り囲む、立山、後立山連峰を眺めつつ読売新道に向かいます
読売新道、下り始めてしばらくはゴーロ帯もありますが、さらに下っていくと木道もありました。
8分のxxの1つ1つの区間はそれなりにあり、長く感じましたが、なかなか美しい森でした。
木の根っこの網目ハシゴは面白かった。
あと、コケ岩帯のスリップには要注意です。
13:40頃に奥黒部ヒュッテ着。
小屋には水晶小屋からの方々が。
みなさん17:20の平ノ渡の時間にあわせて、時間調整です。
わたしはここでテントの予定でしたが、奥黒部ヒュッテでは15:00までについた人には平乃小屋泊をすすめているとのこと。
テント場受付時に、
- 本日予約は無く、風呂を沸かす予定はない。
- しばらくハシゴやアップダウン続きだから、明日朝一便の平ノ渡しにあわせての出発は進めない
といった話を聞き、、、予約してないけど大丈夫かなという不安をかかえつつ、あと2時間 平乃小屋まで進むことにしました。
なお、読売新道の途中で会った方が奥黒部ヒュッテ予約しているとのことで、降りて来ていました。
が、14:00前に着いたためか「次の小屋へ行った方がいい」と言われ、、同じコースとなりました。
予約していても15:00前につく場合は次へ。
もっとよく調べてから行くべきだったな。。(これが諸事情です)
さて、奥黒部ヒュッテからはハシゴの連続です
毎年のように流されては作り直しをされているのかな?と思うと頭が下がりますね。
エメラルドグリーンの河川を眺めながら、アスレチックのような道を行きます。
途中でちょっとした水しぶきを浴びるような場所もあり、マイナスイオンたっぷりです!
(雨でハシゴが濡れている日は、かなり時間がかかりそうです)
平ノ渡の船着場には15分前に立って待っていないといけないそうな。
対岸の小屋から双眼鏡でチェックして船を出しているそうです。
船着場でサンダルに履き替えたり(船を降りる前に、平乃小屋への登りで靴に履き替え)物干したりして、1時間ほど船を待つことにしました。
そして、こんな感じで乗り込みます(^-^)
3人グループさんと、トレランスタイルの方、奥黒部ヒュッテ予約の方、針ノ木古道からの方と私の7名でワイワイ乗り込みました
船内で乗船名簿を書き、ごはんの確認をし、平乃小屋へと向かいます。
小屋のアイドル 黒柴モモちゃんには会えませんでしたが、職業釣師の小屋番さんや釣り客さん達との会話を楽しみました。
小屋泊は14人ぐらいだったのかな?清潔感のある居心地の良い明るいログハウスでした!
3日目。
平乃小屋〜黒部ダム
テラスで自炊のご飯たべに行こうとしたら、小屋の方がお茶を運んで下さいました。優しさに朝からほっこりです。
最終日もハシゴ続きですが、奥黒部ヒュッテから平ノ渡しまでと比較すると、登山道の幅が広めになります。
また、(見えてからがずいぶん遠い)ロッジくろよんからは舗装道路です。
8:30にはダム近くについてしまったので、観光船ガルべに乗っちゃいます。(¥1,080/ 大人)
針ノ木とかから見ていて、いつも気になっていたんですよね。
平乃小屋にまたきたよ(笑)
※途中下船はできません
歩いてきた赤牛岳。
最後に観光放水と虹も楽しんで黒部ダムを出ました。
帰りは大町温泉郷でお風呂に入り、信濃大町駅での新宿行きバス待ちの間に無料のレンタサイクルを借りて、信濃大町の街を散策しました。
昨今「高速道路」とも揶揄される北アルプスです。
個人的には、有名な山々に囲まれて、色んな人とお話ししながら、のんびりとどこまでも稜線を歩く爽快感は、素直に楽しいと思いました。
特に今回のコースは、緑の双六・三俣蓮華、白の鷲羽岳、黒の水晶岳、赤い赤牛岳という、色の移り変わりが楽しいです!
たぶん混雑していたら、また違う感想になっていたのかな。。
そんな日は「違うだろ〜!!」と心の中で叫びたくなるような事案が多発しそうだ…。
Course information
- 新穂高までのアクセスは毎日あるぺん号(竹橋~新穂高)、帰りは扇沢~大町温泉郷~信濃大町~新宿とバス乗り継ぎにて帰還
- 読売新道のコケ岩と、奥黒部ヒュッテ~ロッジくろよん間のハシゴ道は要注意
- 行動計画に応じて、平乃小屋か奥黒部ヒュッテかの検討を。。
Day1 :
arr. | dep. | brk. | |
- | 6:28 | - | 新穂高バスターミナル |
7:42 | 7:52 | 0:10 | 小池新道入口 |
9:43 | 10:00 | 0:17 | 鏡平 |
11:31 | 11:45 | 0:14 | 双六小屋 |
12:36 | 12:48 | 0:12 | 双六岳 |
13:44 | 13:47 | 0:03 | 三俣蓮華岳 |
14:35 | - | - | 三俣山荘 |
8:07 | 0:56 |
Day2:
arr. | dep. | brk. | |
- | 4:07 | - | 三俣山荘 |
5:00 | 5:08 | 0:08 | 鷲羽岳 |
6:15 | 6:25 | 0:10 | 水晶小屋 |
6:58 | 7:05 | 0:07 | 水晶岳 |
7:49 | 7:57 | 0:08 | 温泉沢ノ頭 |
9:38 | 10:25 | 0:47 | 赤牛岳 |
13:36 | 14:30 | 0:54 | 奥黒部ヒュッテ |
16:05 | - | - | 平の渡し |
11:58 | 2:14 |
Day3:
arr. | dep. | brk. | |
- | 5:49 | - | 平乃小屋 |
8:30 | - | - | ガルベ乗り場 |
2:41 | 0:00 |
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